たこ焼きやカニが大阪の街を流れていく…『大阪・関西万博』へのアクセス 鉄道業界初の特別演出列車を公開

『大阪・関西万博』へのアクセスルートをパビリオンのように楽しめる「JR WEST PARADE TRAIN」が12月8日、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(大阪市北区)より報道陣に公開された。

「JR WEST PARADE TRAIN」では、323系車両の客室全長にわたり、車両先頭・横に設置されたカメラから車内上部・側面のLEDパネルに車窓の風景をライブで流し、AR(拡張現実)技術を用いた映像コンテンツを投影。まるでオープンカーのような空間となる演出は、鉄道業界として初の試みだという。

投影される映像のテーマは、大阪の「食」「水都」「歴史」「自然」を基本とし、この日報道陣に公開されたのは、大阪の街に、たこ焼きやカニ、くいだおれ太郎などが流れるユニークな演出。

「大阪・関西万博」開幕前までは、告知映像・アイドリング映像が流れ、4月13日の『大阪・関西万博』開幕から終了までは、「ミャクミャク」など万博関連をモチーフにした映像も加わる。さらに、「新大阪」~「桜島」間で直通臨時列車を運行する車両にも使用され、「新大阪」~「大阪」の地下区間では、1970年の『大阪万博』から2025年の『大阪・関西万博』までをたどるようなコンテンツも予定されているという。

「JR西日本イノベーション」の高月真明さんは、「2022年に『大阪・関西万博』に向けての空間演出アイデアを公募し、採択されたアイデアです。振動対策など、ハード・ソフトともに、苦労の連続でした」と話す。

空間演出を手掛ける「丹青社」の那須野純一さんは、「外観や車内演出にもリボンをあしらいギフトのようなデザインで、大阪らしい楽しさを表現しています。外にでかけたくなる、万博への期待感を高めるような演出を心がけました」という。

「JR WEST PARADE TRAIN」は全2編成登場し、1編成目は12月14日から大阪環状線・JRゆめ咲線を運行開始予定で、2編成目は2月頃登場を予定している。万博終了後の運行は現在検討中。

撮影:田村和成

(Lmaga.jp)

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