小1男児がランドセルに、一生懸命詰めたら…驚愕の姿に! 実は入れ方で「重さの体感」変化、メーカーにコツを聞いた
「帰宅した7歳男児のランドセルがこちらになります」
先日、「ランドセルの荷物の入れ方」に関する投稿がXで話題に。とある小学生の発想が、「斬新すぎる」「丸めるタイプ! 初めてみた」「衣類収納みたい!」と注目を集め、400件近いコメントと1.5万いいねの反響を呼んだ。
投稿された写真には、水筒をランドセルに入れるため、水筒に倣うように教科書やノートがぐるぐると巻かれた様子が写されている。こんな方法があるとは! 驚きの気持ちを胸に、投稿者である「きゅーびー@子と成長する父7y(@2017Kids_Ikuji)」さんに当時の状況を訊いてみた。
■ なぜこうなった??──とてもユニークな方法ですね!なぜ息子さんは、このような教科書の詰め方をされたのでしょうか?
安全に配慮し、水筒はランドセルに入れるという決まりになっていました。しかし、水筒を先に入れてしまうと教科書類は入りきりません。なので、いつもは手提げバッグに入れて持ち帰ってきていましたが・・・この日はどうしても手に持つのが嫌だったようで、自分なりに試行錯誤してこの手段に行きついたようです。
──最初にランドセルを開けてご覧になったとき、どう思われましたか?
衝撃で空いた口が塞がりませんでした(笑)。一方で、よく考えたなぁという感心と小学生の男の子らしさ全開で、かわいいなと思いましたね。
■ 「正しい入れ方」はあるの? メーカーに訊いてみた小学生が一生懸命考えたであろう方法にほっこりとしながらも、ランドセルに教科書などの荷物を詰めるのに効率の良い方法はあるのか?と、疑問に思ったので、国内ランドセルのシェアトップクラスのメーカー「セイバン」(本社:兵庫県たつの市)の広報担当に話を訊いてみた。
──ランドセルにおいて、小学生が重さを感じづらい教科書や荷物の入れ方ってあるんですか?
体感重量を軽くするコツとして、背中側に重いものを、手前側に軽いものを入れることをおすすめしております。また、中の荷物が動いて安定していない状態ですと、重心が定まらず不安定になり、体に負担がかかってしまうため、荷物を安定させることもポイントですね。
ちなみに弊社では、重心を安定させるために「チルトプレート」という傾斜のついた底じきを採用しております(単品・715円でも販売)。
──店頭でもそういった説明はされていますか?
店舗でも、ランドセルコンシェルジュがご提案をさせていただいております。具体例として、お子さまをおんぶしている様子をイメージしていただだき、背中にしがみついている状態と背中から離れてぶらさがっている状態との体感の差を例にご説明させていただくことが多いです。
──勉強になります! 今まで我が家では、間違った入れ方をしていたかもしれません・・・。
よく、小マチといわれる手前の薄いポケット部分をタブレットの収納スペースだと認識されているという話を伺うのですが、そこに重いパソコンやタブレットを入れてしまうと、重心が体から遠い位置となり負荷がかかってしまいます。小マチには筆箱や体操服など軽いものを入れ、大マチといわれる一番大きな荷物を入れるスペースの、いちばん背中側にパソコンやタブレットなど重いものを入れるようおすすめしております。
また、手に持つ物を減らしたいというお子さまに、ランドセルの上に取り付ける専用サブバッグ「たすかる」(4290円)も販売しております。
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■ 本当に違うのか? 実際に試してみると・・・筆者にも小学生の子どもがいるのだが、セイバンからのアドバイスを元にランドセルを背負い比べてもらった。すると、一番背中側にパソコンなどの重い荷物を入れた方が軽いと即答! しまう場所を変えるだけで、こんなにも体感が違うのかと驚いた。
また、小マチと呼ばれる手前の薄いポケットを、我が家では全く活用できていないことにも気がついた。筆箱や体操服をそこに入れると大マチにスペースができ、手荷物として持ち運ぶはずだった物が入りそうな余白ができた。これは子どもにとっても嬉しい発見だったようだ。
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もうすぐ始まる新生活。実際に1学期がスタートすると、支給されるタブレットやノートパソコンに教科書、水筒、体操服や給食袋・・・諸々の荷物の詰まったランドセルの重さに、子どもからの不満や親からの心配の声が聞こえてくることも珍しくない。正しい収納方法で、少しでも子どもの体の負担を和らげてあげたいものだ。
(Lmaga.jp)
