大リーグ選手会 徹底抗戦の構え「リーグの要求」を断固拒否

 新型コロナウイルス感染拡大により7月上旬の開幕を目指す大リーグ機構(MLB)と協議している選手会のトニー・クラーク専務理事は4日(日本時間5日)、声明を発表。この日行われた同理事会と100人を超える選手による電話会議で年俸大幅削減につながる短期開催のMLB案が拒否されたことを明かした。

 米メディアの報道によると、MLBはメジャー全球団のオーナーの承認を得て7月上旬開幕、無観客82試合実施、年俸スライド制などの案を選手会に提示。しかし、一部の高額年俸選手の年俸が最大75%削減されるなど、大幅な減俸につながることから選手会は難色を示し、対案として6月30日開幕、114試合実施、年俸は3月下旬に双方が合意した“日割り制”などを要求したという。

 クラーク専務理事は声明の中で「選手たちは仕事に戻り、私たちの愛する試合を野球ファンに提供すること以外は望んでいない。しかし、それは私たちだけでできることではない」と、MLBと球団オーナーの協力なしには開幕が実現できないことを強調。さらに「今週初めにMLBと協議した際に、もし選手側に年俸面で譲歩する意思がない場合は2020年シーズンを劇的に短縮するという意思を見せた」と記述。選手会の年俸日割り制を認める代わりにシーズンを通常の162試合から約50試合に縮小することで全選手の年俸を3分の1以下に減額すると報じられているMLB案について「さらなる譲歩につながるリーグの要求は断固拒否された」とつづり、あらためて戦う姿勢を見せた。

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