大谷翔平「投げないと成長できない」消化試合でも登板 思い描く将来像

アスレチックス戦の8回、2死満塁のピンチでチャプマンを空振り三振に仕留め、ガッツポーズするエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
アスレチックス戦の8回、空振り三振に倒れベンチへ戻るエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
アスレチックス戦の8回を投げ終え、ベンチで迎えられるエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス2-3アスレチックス」(20日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・投手」で投打同時出場。メジャー自己最長タイとなる8回を投げて被安打5、2本塁打を浴びて2失点、10奪三振の好投も味方の援護はなく10勝目を逃した。ベーブ・ルース以来103年ぶりの2桁勝利&2桁本塁打お預けとなった。打撃では2打数無安打2四球だった。試合はエンゼルスが九回に同点とし、大谷の黒星は消えたが、十回に決勝点を奪われて敗戦。3連敗で借金5となった。

 「全体的にコマンド(制球)もよかった。打たれたのはホームランになっているので反省点かなと思います」とこの日の投球を振り返った。

 この日は全108球中、半数を超える55球がスプリット。その意図を「シーズンの最後のほうなので、いろいろ投げながら、いきたいなと思っています」と今後に向けて試行錯誤しながらの登板。ウイニングショットを武器に10個の三振の山を築いた。だが、三回に先頭の8番ゴームズに中越えソロを被弾。四回1死から6番チャプマンに中越えソロを浴びた。いずれも抜けたスライダーを打たれた2発に泣いた。

 三回2死二塁の場面では3番オルソンに申告敬遠。メジャー4年目、のべ712人目の打者に対して初めての申告敬遠だった。八回は3四死球で1死満塁のピンチを招いたが、5番ローリーを遊飛、1発を浴びているチャプマンには、この日106球目にして最速の159キロを計時。最後はこん身のスライダーで空振り三振に仕留めガッツポーズを披露した。その裏の打席を終えて、降板となった。

 メジャーでは自己最長タイの8回、その最後のイニングに最速を記録。それでも「問題はなかったですね。もちろん球数的に、抑えられたら、九回までいきたかったくらいだった」と振り返った。

 右肘の張りのため、17日(日本時間18日)の登板を回避した。マドン監督も「(今季は)もう投げないかもしれない」と話していた中で、この日の好投「そんなことは(今季投げないということは)ないですね。(前回登板から)張りが帰ってくる(戻る)のが遅かったので、一応、(投手コーチに)報告したという感じですね」と説明した。

 チームはプレーオフ出場を逃し、消化試合の中での登板を続ける。その理由を「個人的には投げないと成長できない。今年で終わるわけではないですし、来年以降もどんどんどんどん、投げ続けたいなという意欲はある」と明かす。

 「来年につながるように、チームとしてもそういう方針だと思うので、正直、(消化試合で)辛い九月ではあると思いますけど、こういう九月を過ごしたくないなと思って、来年、また頑張れるように、残り試合、頑張りたいなと思っています」。

 今季の登板機会は順調にいけばあと2回。将来を見据えて大谷は投げ続ける。その過程に2桁勝利&2桁本塁打の偉業達成がある。

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