大谷 2桁勝利&2桁本塁打持ち越し 孤軍奮投8回10K2失点も

 「エンゼルス2-3アスレチックス」(19日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が19日(日本時間20日)、アスレチックス戦に「2番・投手」で今季19度目の投打同時出場。投手では米自己最長タイの8回を投げて5安打2失点、10奪三振と好投したが、打線の援護がなく、10勝目はならなかった。1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」にあと1勝としているが、103年ぶりの偉業は次回登板に持ち越された。

 体をくの字に折り曲げ、雄たけびを上げた。八回2死満塁の大ピンチ。大谷は四回に一発を浴びたチャプマンに対し、106球目でこの日最速の158キロ直球を投げ込むと、最後はスプリットで空振り三振。6月4日以来、今季3度目の2桁奪三振で自己最長タイとなるイニングを締めた。

 右肘の張りが引かず、登板日を2日延期。初回は2三振を含む三者凡退で不安を一掃した。三、四回にソロ被弾で失点したが崩れなかった。全108球のうちスプリットは今季最多の55球。打者のタイミングを外すチェンジアップに似た軌道と、鋭く落ちる軌道の2種類を投げ分け、敵を翻ろうした。

 今季2番目に多い108球の力投。打線の援護がない中で孤軍奮闘した。右肘の状態が心配されたが「問題はなかったですね。球数的に抑えられたら九回まで行きたいぐらいだった」とさえ言った。

 チームはプレーオフ争いから脱落。大谷は「正直、つらい9月ではある」と胸の内を明かしながら「個人的には投げないと成長できない」と自らを奮い立たせる。

 残り13試合。順調ならば、103年ぶりの偉業達成に挑戦する機会は2度ある。「健康で終わるのが一番の目標。最後まで投げて、打ってやり切りたい」。次回登板は本拠地最終カードとなる24日(日本時間25日)からのマリナーズ3連戦の見込み。今季のホーム登板成績は6勝無敗。次こそは地元ファンの前で歴史を作る。

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