元阪神スアレス、パドレスと単年合意 先発ダルからあるぞ!PJと元虎戦士リレー
パドレスは1日(日本時間2日)、阪神で2年連続セーブ王に輝いたロベルト・スアレス投手(30)と1年契約で合意したと発表した。米メディアによると、年俸は700万ドル(約8億円)前後。チームには19年に阪神でプレーしたピアース・ジョンソン投手(30)がおり、来季はメジャーで元猛虎戦士によるリレーが見られるかもしれない。
母国ベネズエラからメキシコリーグを経て日本に渡った苦労人、スアレスがついに夢をかなえた。MLBと選手会の労使紛争によるロックアウト目前のこの日、パ軍が獲得を発表。選手側に2年目の契約の選択権を与えたのは、セ・リーグ2年連続最多セーブ王への評価の表れだ。
今季のパ軍は2年連続ポストシーズン進出を期待されたが中盤に失速。ティングラー監督は1年の契約を残して解任された。ブルペン陣はリーグ3位の防御率を誇るが、FAでチームを去ったメジャー最多39セーブの抑え・メランソンに代わる人材は不可欠だった。
メジャー1年目のスアレスにとって心強い存在はジョンソンだ。19年に阪神でセットアッパーとして活躍。かつてはタテジマを着て虎党を熱狂させた2人が、来季はメジャーでサンディエゴのファンを歓喜させるかもしれない。
来季のパ軍はNPB経験者がチームを支える。先発陣はダルビッシュがエースとしてけん引。また、米スポーツ専門局ESPNはこの日、パ軍が日本ハム、ソフトバンクでプレーしたニック・マルティネス投手(31)と4年2000万ドル(約22億6000万円)で合意したと報じた。ドジャースとジャイアンツの強豪球団がひしめくナ・リーグ西地区で、NPB4人衆が投手陣をけん引する。