大谷、3方向へ快足三塁打含む猛打ショー 野球人生最速163キロ剛球攻略 エ軍また惨敗

5回、三塁打を放って走る大谷
3回、右前打を放つ大谷
7回、中前打を放つ大谷
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 「エンゼルス2-8マリナーズ」(16日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・指名打者」でフル出場し、今季4本目の三塁打を含む4打数3安打。4日のアスレチックス戦以来、11戦ぶり9度目の猛打賞で打率を・259とした。試合はエンゼルスの先発スアレスが五回1死までパーフェクトゲームの快投から3点を失うなど、逆転負け。2連敗となった。

 前夜の試合にリアル二刀流でフル出場した大谷が疲れを見せることなく、快足を飛ばした。五回。昨季のサイ・ヤング賞左腕レイにカウント1-2と追い込まれながら外角低めへの決め球スライダーにバット一閃。飛距離109メートルの打球が左中間を真っ二つに割った。一塁を回って二塁ベースを蹴る。地元ファンの興奮が渦巻くフィールドをかもしかのごとく駆け抜け、最後は滑り込んで三塁を陥れた。

 7月31日のレンジャーズ戦以来、14戦ぶりの激走トリプル。前回5日の初対決で3打席連続空振り三振に封じられた左腕から三回の右前打と合わせてマルチ安打を浴びせ、雪辱した。

 力勝負を制したのは1点を追う七回2死一塁の第4打席だ。リリーフ右腕ムニョスが投じた101・3マイル(約163キロ)の剛球を中前へはじき返す。7月27日のロイヤルズ戦で中前打を記録した時の球速100マイル(約161キロ)を上回る野球人生最速球。右、左、中と3方向に打ち分けて今季9度目の1試合3安打をマークした。

 しかし、大谷の猛打は実らず、チームは惨敗。五回1死まで完全試合を継続していたスアレスが4連打を浴びて2点を失い降板。2番手ハーゲットが犠飛で勝ち越し点を許すと、1点ビハインドの九回から3番手でマウンドに上がったチャベスが炎上5失点で試合をぶち壊した。

 前日の試合は同点の九回に守乱で4失点。大谷の好投を台無しにしたチームが本拠地でふたたび醜態をさらした。

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