大谷翔平、3戦連続52盗塁 偉業一夜明けも勢い止まらず 五回に52号逆転2ラン「52-52」達成 ジャッジに1差 イチローの持つ日本選手記録にあと4

 ドジャース・大谷(提供・共同通信社)
 7回、二盗を決める大谷。今季52盗塁とした(共同)
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 「ドジャースーロッキーズ」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で出場。1点を追う五回の打席で一度は逆転となる52号2ランを放つと、1点リードの七回の打席では一塁内野安打で出塁し、52盗塁目となる二盗成功。前夜の試合で史上初の「50-50」を達成したばかりだったが、その勢いを継続させ、「52-52」に。本塁打ではMLBキングのジャッジ(ヤンキース)に1差とし、イチローの持つ56盗塁の日本選手最多盗塁記録に4に迫った。

 敵地マイアミで達成した史上初「50-50」から一夜明け。9日ぶりに本拠地に戻ってきた大谷を地元ファンはスタンディングオベーションで迎えた。

 初回。打席に入る前に右手でヘルメットを掲げ、場内を見渡し歓声にこたえた大谷。結果は空振り三振だったが、ベンチに戻る背番号17に異例の拍手が送られた。

 前夜は敵地から約3800キロの空路を5時間かけて移動。本拠地ロサンゼルスに到着したのは午前1時前だった。この日はナイトゲームとはいえ、睡眠時間の確保は難しかったはず。それでも大谷は試合前のフィールドでキャッチボールを行うなど、ルーティンを崩さず、試合に臨んだ。

 快音を響かせたのは三回だ。フルカウントから左腕フリーランドの外角低めスライダーを中前ははじき返す。4試合連続安打とした。さらに1点を追う五回2死二塁の場面はフルカウントから見逃せばボールの高め直球にバット一閃。飛距離129メートルの打球に地元ファンは熱狂した。

 大谷は前日のマーリンズ戦で6打席に立ち、自己最多3本塁打を含む6安打10打点で自己記録を更新。チーム20得点のうち半分を一人でたたき出してシーズン120打点とし、2盗塁と合わせ、史上初の「50-50」を達成し、記録を「51-51」まで伸ばした。

 この試合では「50-50」のほかに、球団シーズン最多本塁打、球団1試合最多打点、松井秀が05年にマークした日本選手シーズン最多打点を更新。01年にイチローが達成した56盗塁の日本選手最多記録に5に迫っている。記録ずくめの6打席に試合後の大谷は「自分が一番びっくりしている」と話した。

 大谷は7月22日のジャイアンツ戦でシーズン4度目の盗塁死を記録した後は失敗なし。29企図連続成功で成功率を92・9%に上げた。

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