山本由伸 思わぬ形で初回に失点 三塁へ痛恨悪送球 ターナーの仕掛けに慌てたか 立ち直り今季最長6回1失点の好投
「フィリーズ3-2ドジャース」(4日、フィラデルフィア)
ドジャースの山本由伸投手が今季3度目の先発マウンドに上がり、思わぬ形で初回に失点してしまった。それでも立ち直り今季最長の6回を3安打1失点。だが打線の援護がなく初黒星を喫した。
初回、先頭のシュワバーをフォーシームで左飛に仕留めた山本。しかし続くターナーにカーブを捉えられると、三塁線を破られる二塁打になった。ここでハーパーの2球目にターナーが三塁へスタート。山本は慌てて三塁へ投じたが、これが悪送球となった。ターナーは一気に生還。記録は盗塁と山本の失策が記録された。
それでもハーパーを空振り三振に仕留め、ボームもカーブで三ゴロに打ち取った山本。最速は98マイルを計測しており、状態がいい中でまさかの失点となった。
二回は先頭打者を高速スプリットで一ゴロに仕留め、カステヤノスは初球を打たせて遊ゴロに打ち取った。2死から右前打を許したが、ストットをスプリットで空振り三振に斬った。
三回は先頭のマーシュをフォーシームで空振り三振。直後に中継ではロバーツ監督のライブインタビューが始まり、「ヨシノブのスプリットが非常にいい」と評した。打順が一回りしてシュワバーには四球。ターナーへの初球が暴投となり、得点圏に走者を背負った。ターナーは差し込んで中飛に打ち取ったが、ハーパーには厳しいところを攻めての四球。それでもボームをカーブで中飛に仕留め、ピンチを切り抜けた。
四回は先頭をきっちりと打ち取り、カステヤノスはカーブで打ち取ったかに思われたが、三塁への内野安打に。だが続くリアルミュートを併殺に打ち取り、この試合初めて3人でイニングを終えた。五回はテンポを上げてストット、マーシュを連続三振。シュワバーも一ゴロに打ち取り、三者凡退に仕留めた。
六回も先頭を四球で歩かせたが、続くハーパーを二ゴロ併殺打に仕留めた。ボームも打ち取り、今季最長の6回1失点。初のクオリティースタートも達成したが、打線の援護がなかった。
山本は東京開幕で自身初の開幕投手を務め、5回1失点。米国に戻っても3月28日のタイガース戦で5回2失点、メジャー移籍後最多となる2桁10奪三振をマークした。この日もしっかりと先発投手の役割を果たしたが初黒星を喫してしまった。チームの開幕からの連勝も8でストップした。