「ナショナルズ６－４ドジャース」（７日、ワシントン）

　ドジャースの大谷翔平投手はサイクル安打に王手をかけて迎えた九回の第５打席で四球を選んで出塁。敵地のスタンドからブーイングがわき起こった。

　２点を追う九回、先頭のマンシーが左中間フェンス直撃の二塁打でチャンスメーク。後続が倒れ、２死三塁での第５打席。スタンドから大歓声が飛び、ナショナルズの勝利を願う意味で総立ちとなる中、初球の変化球は見送った。２球目の低めにも手を出さなかった。

　カウント２ボールとなり、３球目も見送った大谷。スタンドはざわつき、ブーイングも飛んだ。４球目は見送り、５球目のスプリットはストライクの判定。６球目が低めに外れると、スタンドから強烈なブーイングが浴びせられた。

　大谷は第１打席で打球速度１８２キロの強烈打球で二塁手のグラブをはじく内野安打を放ち、３試合１０打席ぶりの安打をマーク。第２打席は右翼へ４試合ぶりとなる同点２ランを放ち、第３打席で追い込まれながらも中堅フェンスを直撃する三塁打を放ち、２０１９年以来自身２度目のサイクル安打に王手をかけていた。第４打席はフルカウントから高めの変化球を見送るもストライクとコールされ見逃し三振。打席で悔しげな表情を浮かべていた。

　大谷の四球で２死一、三塁と好機を拡大したが、ベッツが二ゴロに倒れてゲームセット。ドジャースは今季初の連敗となった。