ドジャース ロバーツ監督の大喜びが「完全にお父さん」2番手捕手の初安打に指揮官のスタイルにじむ 我慢強い起用 激戦のナ西地区勝ち抜くために

 ロッキーズをスイープしたゲームで、思わず目にとまったワンシーンがあった。初回、捕手のバーンズが初安打となるタイムリーを放ち、大谷の適時打で生還。ベンチに戻るとデーブ・ロバーツ監督が嬉しそうな笑みを浮かべてハイタッチを求めた。

 開幕から4試合で13打数ノーヒットだったバーンズ。キャッチングやブロッキングに定評がある2番手捕手が苦しんでいた。捕手というポジションは守備優先ではあるが、正捕手スミスの打撃が好調。162試合でスタメンマスクをかぶるのは負担を考えても絶対無理なだけに、休養日イコール戦力ダウンとみられる可能性もあった。

 そんな中、ベテランが初回の好機で価値あるタイムリー二塁打。今季初安打を誰よりも喜んでいたのがロバーツ監督だった。ファンも「完全にお父さんになったロバーツ監督」「めちゃくちゃ喜んでいた」と指摘したほど。選手の結果を誰よりも喜ぶ。そんなシーンは昨年から何度もあった。

 24年、開幕から調子が上がらなかったテイラーを我慢強く起用した。打率・029だった時期も「彼の実績(通算打率・237、104本塁打)を考えれば、35打席で見切りをつけたくない」とキッパリ。それだけ選手を信頼し、必ず復調して結果を出してくれる。その間は全力でかばい、批判の矢面に立って選手を守っていた。

 佐々木朗希が米国初登板で降板直後にベンチに戻った際も、説明して連れ戻した。試合後の会見では米メディアの厳しい指摘ものらりくらりとかわし、佐々木へ批判が向かないように対処した。

 一方でキャンプ中に大谷のイタズラに全力で応じ、リベンジを仕掛けるなどユーモアも欠かさない指揮官。ナ・リーグ西地区は近年希に見る激戦となっており、首位のパドレスから4位・ダイヤモンドバックスまでいずれも勝率6割超え。3ゲーム差の間にひしめきあっている。

 4月のドジャースは当該間の直接対決がないため、いかにゲームを消化しながらチームの戦力を整えられるかがポイントになりそうだ。

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