佐々木朗希 まさかのプレーボール被弾 初球をバックスクリーンに運ばれる マウンドでぼうぜん 六回途中3失点で降板 初勝利はまたも持ち越し

 「ドジャース8-4パイレーツ」(26日、ロサンゼルス)

 ドジャースの佐々木朗希投手が先発し、初回にプレーボール弾を浴びた。それでも以降は粘り、六回途中3失点で降板。初勝利は持ち越しとなったが、本拠地スタンドからは拍手が送られた。

 クルーズに投じた初球、高めのフォーシームをバックスクリーンに運ばれた佐々木。マウンドで思わずぼうぜんの表情を浮かべた。それでも後続をしっかりと打ち取り、最少失点で立ち上がった右腕。ベンチに戻る際には表情を変えず、チームメートからは肩をたたかれていた。

 その裏、大谷の二塁打から好機を作ると、T・ヘルナンデスが右中間適時二塁打を放ち同点。さらにエドマンの二ゴロが敵失を誘い、一気に試合をひっくり返した。

 二回は先頭に四球を与えると、続くヘイズに安打を浴びて一、二塁のピンチを招いた。フレイジャーの遊ゴロで併殺を奪えず一、三塁となったが、ファムの浅い右飛で三塁走者のバートがスタートするも本塁で憤死。併殺でピンチを切り抜けた。

 三回はシュート回転するボールも少なくなり、カイナファレファを二ゴロに仕留めると、第1打席で初球被弾したクルーズにはスライダーから入り、3球連続のスプリットで空振り三振。2死からレイノルズは四球で歩かせたが、最後は内角フォーシームで詰まらせての一邪飛に打ち取った。

 四回は変化球の制球も安定し、先頭をスプリットで空振り三振。バートには3ボールとなったが、遊ゴロに打ち取った。ヘイズも三ゴロに仕留め、この試合初めての三者凡退イニングを作った。

 勝利投手の権利がかかった五回、フルカウントからフレイジャーに直球を右前に運ばれた。ファムにはカウント2ストライクからの変化球が甘く入り、左中間を真っ二つに破られた。1死後、クルーズに逆転のタイムリーを浴びて試合をひっくり返されてしまった。

 それでも大谷の今季初三塁打からフリーマンの同点タイムリーで試合を振り出しに戻した六回も続投。簡単に2死を奪ったが、死球を与えたところでロバーツ監督は交代を決断。六回途中3失点、メジャー移籍後最多となる93球でマウンドを降りた。

 この日は登場曲がいつもと違った。ロハスやスネルがベンチをバンバン叩いて大喜び。大谷もノリノリでベンチに入ってきた。チームで佐々木をリラックスさせようとしていたようにも映る。

 佐々木は前回登板のレンジャーズ戦で移籍後最長となる6回を投げ2失点と好投。勝利投手の権利を手に降板したが、救援陣が打たれ初勝利は持ち越しとなっていた。

 チームは大谷翔平投手の今季初となる3長打の活躍で連敗を3でストップ。試合後のベンチでは笑みを浮かべながらチームの勝利を喜んでいた。試合後にはプレーボール被弾について「ブルペンから直球がよくて。どれだけ球威があるか確認したかった中で、もったいなかった」と振り返っていた。

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