DeNA退団のバウアー、現役続行決断 日本球団とも接触 本紙単独取材で代理人ルーバ氏が近況明かす「100%健康。投球練習している」
DeNAを退団したトレバー・バウアー投手が現役続行を決断し、日本球界を選択肢の一つとして複数の球団と接触していることが10日(日本時間11日)、分かった。オーランドで開催中のウインターミーティングの会場でデイリースポーツの単独取材に応じた代理人のレイチェル・ルーバ氏が明かした。
ルーバ氏によると、バウアーは現在、自宅があるアリゾナで週6日のペースでトレーニングを行い、ブルペンに入って投球練習も行っている。同投手の様子について「100%健康。万全です」と言い切った。
23年以来、2年ぶりにDeNAに復帰した今季は4勝10敗、防御率4・51。数字的には期待を大きく裏切る形となったことに同氏は「正直、運が悪かったとしか言えない。BABIP(本塁打を除くフィールド内に飛んだ打球が安打になった割合)やxFIP(守備の影響を排除した投手の実力を表す指標)を見れば分かりますが、彼の数値はリーグトップの防御率を記録した(同僚の)アンソニー・ケイとほぼ同じでした。ベイスターズやリーグ全体で見ても、基礎的な指標はトップクラスの水準だった。ただ、運が悪かった。それがすべてだと思う。野球とはそういうものですが、今季は不運なことが多く、雪だるま式に悪化してしまった」と回想。「フラストレーションはあったが、投球そのものは依然としてエリートレベル。球団フロントも彼の投球を『やっぱりすごい』と評価してくださった」とも話した。
帰国前の10月中旬に報道陣の取材に応じた際にバウアーは神妙な表情で「一旦野球のことを考えない時間をつくりたい」と発言。「来年やる、やらない、どこでやる、どこの球団でやる、それも含めて、いったんクリアにしてから考えたい」と現役引退も選択肢に入っていることを明かしたが、ルーバ氏は「彼は日本を離れる時にもしかしたら引退するのではないかというような言い方をしていたと思う。でも、今季は彼にとって長いシーズンだったし、とても心身ともに消耗していた。帰国してリセットする必要があったんだと思う。それだけ厳しいシーズンでした」と分析。帰国後は英気を養い、心身共の充実した日々を送っており、「来年も投げる意欲を持っている。引退はない」と言った。
12月2日にDeNAから自由契約になったが、同氏はDeNAと良好な関係を保っていることを説明。すでに複数の日本球団と接触していることを明かし、来季は日本、米国、そして、24年にプレーしたメキシコを含め、幅広い視野で移籍先を決めていく意向を示した。





