大けが乗り越えた新エース、丸山希の銅メダル 駆け寄って祝福した高梨沙羅、伊藤有希の想い 高梨「幸せな気持ち。それくらいメダルって力がある」伊藤も「彼女の想いが報われた」

 「ミラノ・コルティナ五輪・ノルディックスキー・ジャンプ女子個人ノーマルヒル・決勝」(7日、プレダッツォ・ジャンプ競技場)

 日本女子のエース、丸山希(27)=北野建設=が1本目97メートル、2本目100メートルを飛び、合計261・8点で銅メダルを獲得した。18年平昌五輪の高梨沙羅以来日本勢2大会ぶりのメダル。日本選手団今大会メダル1号となった。4大会連続出場で18年平昌五輪銅メダリストの高梨沙羅(29)=クラレ=は13位、3大会連続五輪出場の勢藤優花(28)=オカモトグループ=は14位、同じく4大会連続五輪出場の伊藤有希(31)=土屋ホーム=は17位だった。

 丸山は1本目で首位とわずか1・2点差の3位につけると、逆転を狙った2本目で100メートルの大ジャンプ。メダルを決めた。飛び終えると、右拳を突き上げてガッツポーズ。高梨、伊藤は跳びはねて喜び、駆け寄って祝福。歓喜の抱擁を交わした。

 大けがを乗り越えた。22年北京五輪の4カ月前に開催された21年全日本選手権。着地で転倒して左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷する重傷を負い、出場がかなわなかった。懸命なリハビリで翌シーズンから復帰したが、恐怖心がつきまとった。K点を越えるジャンプをすれば着地でしゃがみこんでしまうこともあった。

 それでも、ゲートを上げて飛距離を出す練習などから逃げずに取り組み、少しずつ恐れを克服。「ゼロからスタートした4年間で苦しい時間もあったけど、今こうして競技を楽しめている。たくさんの人に支えてもらってまたジャンプが飛べているし、いろんな人が背中を押してくれた」と、感謝の思いを大舞台のジャンプに込めた。

 苦しんだ時期を知っているからこそ、仲間達もその偉業を心から喜んだ。高梨は「希ちゃんが銅メダルを取る姿を間近で見る事ができて、凄く幸せな気持ちになれた。メダルを取った人はもちろんですけど、周りもすごく幸せになれるものだと思う。希ちゃんの4年間か、それ以上の時間を一緒にシェアさせてもらって、感じることができて、それを相乗効果に他の選手も目指すところであったり、やっぱりモチベーションが高くなれるものだなって思います。それくらいメダルって力があるものだと思う」と自身の平昌五輪の経験を重ねながら語った。伊藤も「4年前の五輪は怪我して辛い思いをしてきたと思う。その想いが報われて、彼女にとって最高の五輪になったんじゃないかな」と、目を細めた。

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