日本は涙の2大会連続銀メダル 最終種目・男子フリーで佐藤駿が完璧演技も惜しくも2位 米の世界王者・マリニンに逆転許す「悔しさが込み上げてきた」佐藤は号泣 鍵山、坂本らも涙、涙で佐藤に寄り添う

 「ミラノ・コルティナ五輪、フィギュアスケート団体・男子フリー」(8日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 初の団体金メダルを狙った日本は最終種目の男子フリーで初出場の佐藤駿(22)=エームサービス・明大=が完璧な演技をみせ、自己ベストの194・86点をマークしたが惜しくもフリー2位。米国に逆転を許した。悔しい結果に佐藤は涙が止まらなかった。

 5点差の2位で迎えた最終日。ペアフリーで“りくりゅう”が1位、女子フリーで坂本花織が1位となり、男子フリーを残してついに米国に追いつき、首位に立った。

 佐藤は冒頭の4回転ルッツを完璧に決めると、トリプルアクセルからの3連続ジャンプ、4回転トーループ-3回転トーループと着実に決めていった。後半も4回転トーループ、トリプルアクセル-ダブルアクセルのシークエンス、3回転ループ、最後の3回転ルッツも決めきった。演技を決めると力強くガッツポーズ。見ていた坂本らも涙を流す演技となった。

 得点をみて、銀メダルの結果をみると、佐藤は涙が止まらず。しばらく顔を上げることができなかった。鍵山、坂本らも涙を流しながら、佐藤に寄り添っていた。表彰式後は晴れ晴れとした表情で「(涙は)悔しさが込み上げてきた。率直に目指していたのは優勝だった。1位取りたかったなという気持ち。でも結果的にマックスの演技ができた」と振り返った。

 佐藤は初の五輪には興奮気味だった。鍵山とは選手村で「すごいね、やっとオリンピックが来た実感が湧くねっていう話をしながら写真を撮ったりした」と、満喫中。「ご飯とか、イタリアらしい料理でおいしかった」と笑顔だった。

 開会式が行われた6日は、22歳の誕生日だった。五輪開幕と誕生日が同じ日であることは「シーズンが始まる前からそのことは頭にあった」といい、それだけに「絶対に出たいという思いが強かった」と佐藤。お祝いは五輪が終わった後だというが、まずは「この大会に出場することができて光栄に思っている」と喜んだ。

 日本チームは「雰囲気がすごく良い。(イタリアに入ってからも)ともに刺激をし合いながら練習してきた。とても良いチーム」だという。団体戦では「しっかりと貢献したい。ここに来るまでチームの皆さんにたくさんお世話になった。恩返しできるような演技ができれば」と意気込んでいた。

 ◆佐藤駿(さとう・しゅん)2004年2月6日、仙台市出身。5歳で競技を始め、同じ仙台市出身でかつて一緒のリンクで練習していた羽生結弦さんが憧れ。19年ジュニアGPファイナル王者。24年四大陸選手権2位。昨季はGPシリーズで初優勝し、ファイナルは3位。初出場の世界選手権は6位。今季はGP中国杯で2連覇した。ファイナルは銅メダル。全日本選手権は2位。埼玉栄高から明大に進学した。162センチ。

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