体操女子に大激震 パリ五輪直前でエース宮田笙子が喫煙と飲酒行為で出場辞退 日本代表選手・役員の行動規範などに違反

 緊急会見を行った日本体操協会・藤田直志会長(撮影・佐藤厚)
 会見冒頭で謝罪する(左から)原田睦巳日本代表コーチ、西村賢二専務理事、藤田直志会長、谷原誠弁護士、山口明彦弁護士
 会見冒頭で謝罪する(左から)原田睦巳日本代表コーチ、西村賢二専務理事、藤田直志会長、谷原誠弁護士、山口明彦弁護士
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 日本体操協会は19日、都内で緊急会見を開き、体操女子のパリ五輪代表で主将にも選ばれていたエース・宮田笙子(19)=順大=について、「JOC国際競技大会派遣規定」と「日本代表選手・役員の行動規範」に違反する喫煙行為があったとして、五輪出場を辞退すると発表した。

 代表辞退は1964年東京五輪以来、60年ぶりの団体総合メダルを目指すチームに大激震の事態となった。

 宮田は他の選手とともに日本を出発したが、17日に報道陣に公開されたモナコ合宿では姿がなかった。同協会の田中光女子強化本部長は「事情により今日は参加していない」として詳細は明らかにしていなかった。

 この日の会見では15日にモナコの強化本部に通報があり、現地でコーチが本人に確認。代表行動規範違反となる可能性が発生したため17日に帰国指示を出し、18日夕方に羽田空港に帰国したという。

 その後、すぐに事実確認した結果、規定や規範などに違反する事実が確認できたため、日本協会と本人の話し合いの結果、五輪への出場辞退に至ったという。

 具体的には6月末から7月にかけて都内某所でプライベートでの喫煙行為があったという。また6月末から7月はじめにかけて、ナショナルトレーニングセンター(NTC)のアスリートビレッジの居室内で飲酒行為があったとした。

 宮田は5月のNHK杯で3連覇して初の五輪切符を獲得。5人全員が初代表の女子で主将を任されており、「エース兼キャプテンとして重大な責任がある。明るく日本を引っ張っていけたら」と語っていた。

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