豪ブレイキン選手「心痛める」 パリ五輪無得点で嘲笑の的に
【シドニー共同】パリ五輪の新競技ブレイキンの女子にオーストラリア代表として出場したレーチェル・ガン選手(36)が、カンガルーを模すなどした演技で無得点に終わり、インターネットやテレビ番組で世界的に嘲笑の的になった。ガン選手は15日、ビデオ声明を出し「とても心を痛めている」と語った。
代表選出過程を疑問視する声もあり、ガン選手と選手団長に謝罪を求めるオンライン請願に一時5万人以上が署名した。請願サイトは16日に削除された。
欧州滞在中のガン選手はインスタグラムに投稿したビデオ声明で、自身の演技が「これほど多くの憎悪をもたらすとは思わなかった」と話した。
アルバニージー首相は12日のラジオ番組で「五輪とは参加し、挑戦し、ベストを尽くすこと。彼女はその全てをやり遂げた」と擁護し、批判はフェアではないと述べた。
ガン選手はダンサー名「レイガン」として出場。カンガルーの跳躍など「独創的」(ギリアン審査委員長)なダンスを披露したが、ポイントを1点も取れなかった。