【野球】阪神、来季は3番固定方針 井上ヘッド「チーム力が上がる」今季は9人起用
阪神が10月29日に甲子園での秋季練習を打ち上げた。最終日には大山がチームキャプテンに就任すると発表された。シーズン終了後から矢野監督が掲げるように来季は「1番近本、4番大山」が打線の中心となりそうだ。
来季オーダーで注目されるのが、この2人をつなぐ3番打者だ。今季はシーズン序盤から固定できず、チーム最多52試合3番で先発した糸井を筆頭に、9人がスタメンに名前を連ねた。終盤には故障から1軍復帰したマルテが座っている。
【今季の3番打者】
糸井52試合
サンズ28試合
マルテ17試合
糸原9試合
陽川6試合
近本3試合
福留2試合
大山 2試合
中谷 1試合
この秋、1軍打撃部門からヘッドに昇格した井上コーチは「確かに今季は3番には苦労しました」と来季への課題を口にする。
「できることなら、例えばオーダーを組んだ時に、2021年は『1番近本、4番大山、そして3番に誰々』と言うように、1、3、4番というところはスターティングメンバーの名前を書くところに印刷されているくらいの選手をこちら側も作っていかないといけないし、そういったものをできるようになれば、またグッとチーム力が上がるような気がします」
今季はチーム打率こそ昨季・251から・246に下がったが、得点数はリーグ最下位から4位に浮上。本塁打数も120試合ながら、94本から120本に上積みされ、攻撃力アップがシーズン2位浮上の要因となった。
さらなる得点力アップへ、井上ヘッドは3番打者育成と同時に、戦力の底上げを狙う。来春キャンプでは第1クールから実戦形式の練習が予定されており、競争の中で見極めていくことになる。ベテラン糸井、サンズら外国人選手、今季経験を積んだ陽川、それとも急成長を遂げる選手が現れるか…。矢野阪神の命運を握りそうだ。
(デイリースポーツ 杉原史恭)