【野球】日本ハム・中田「ほんとに当たらない、何しても当たらない」マー君のすごみ

 マー君、日本球界復帰!新型コロナウイルスの影響で暗い話題が多い世の中に、差し込んだ明るいニュース。楽天ファンのみならず、日本中の野球ファンが心を躍らせている。

 一方で、ライバル球団に所属する選手からすれば、楽しみでもあるけど、できれば対戦したくない…。それが楽天・田中将大投手のすごさを、体感した打者の率直な感想かもしれない。

 田中将が日本でプレーしていた当時から、一線級で対戦していた選手は少なくなってきているが、その1人が日本ハムの中田翔内野手だ。

 「あの時はマジで神がかっていた。正直打てる気がしなかったね。手も足も出ない時って、『あっ、こういうことを言うんだな』っていうのを分からせてくれたのが田中さん。ほんとにすごいイメージのままでいなくなっちゃってるから、さらにどうなっているのかという意味では楽しみだけど…怖さもある。ますます対戦するのが素直に喜べない」

 実際に対峙(たいじ)したからこそ分かるすごみ。中田の見せる渋い表情が、それを物語る。圧倒的な球威と抜群の制球力。スプリット、スライダーといった変化球のキレも一級品。呼び起こされる記憶とともに、中田の口調はさらに熱がこもった。

 「『よっしゃ、対戦できる。楽しみ』って言うやつおんの?そんなの対戦したことないやつばっかりやろ。対戦したことあるやつは、みんな嫌やって言うやろ。それが本心だもん絶対。誰が言ってるか分からないけど、言ってるやつはアホやで。打席に立ったことないから、すごさを分かっていない。ほんとに当たらない、何しても当たらない」

 通算では54打数10安打3打点、打率・185とやり込められた苦い経験がある。

 とはいえ中田自身も30歳を過ぎ、脂が乗ってきた。昨季、自身の状態の良さを「レベルが違う」という意味の略語「レベチ」と表現。実際に自己最多を更新する31本塁打をマークし、108打点で4年ぶり3度目となる打点王も獲得している。

 「やるしかないですね。頑張って打ち崩せるようにみんなで努力しないとね」

 日本ハムの今季の開幕カードは敵地での楽天3連戦。右腕との対決の可能性もあり、苦い記憶は断ち切る。

 もっとも、ファンが楽しみにしているのは“マー君無双”だけではないはずだ。米大リーグを席巻して帰ってきたレジェンドと、日本球界屈指の強打者とのぶつかり合い。その行方をファンは楽しみにしている。(デイリースポーツ・島田敬将)

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