【競馬】ダート界背負う新星 アメリカンシードに大注目

 どこまで強くなるのでしょう。想像するだけで気持ちが高ぶります。目下3連勝中のアメリカンシード(牡4歳、栗東・藤岡)のことです。初ダートで7馬身差の圧勝。続く犬山特別が5馬身差、アレキサンドライトSも5馬身差と、クラスが上がっても軽々とその壁を越えていくから驚き。天井知らずとはこのことでしょう。

 この先、ダート界を背負っていく。そんな予感がします。藤岡師に手応えを聞いてみました。「前走でもレース後、フーッとも言わない。全然疲れていないんだ」と能力の高さに目を丸くする。ルメールJにも確認すると「かなりの能力がある。トップレベル」と大きくうなずいていました。次走はマーチS(3月28日・中山)を予定。ダート無敗の4連勝で重賞初Vを飾ってくれそうです。

 海外も視野に入れてほしい。気の早い話ですが…。藤岡師にそんな話題を振ってみると、「米ブリーダーズカップとか行きたいよな。オーナーも海外遠征に意欲的な人だから」と夢を思い描く。吉澤克己オーナーといえば、所有馬マスターフェンサーが19年に米3冠レースに挑戦し、今年もドバイ遠征をにらんでいます。アメリカンシードの父タピットはアメリカ産馬で、もちろんこの馬もアメリカ産馬。同じタピット産駒のラニがかなえられなかった、海外G1制覇を実現してもらいたいですね。(デイリースポーツ・井上達也)

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