【野球】安芸で若虎サバイバル 1軍切符のカギは複数ポジション ドラ7高寺「まずは試合に」

懸命にグラブを出す阪神・高寺望夢=安芸市営球場(撮影・神子素慎一)
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 阪神2軍のキャンプも14日に第3クールが終わった。同クール3日目には2軍初実戦となる練習試合・四国銀行戦も行われ、5-2で勝利。ドラフト7位・高寺望夢内野手(18)=上田西=が“プロ初打席”で“プロ初安打”を放つなど存在感を示した。

 平田2軍監督も「内野手に刺激というよりも、競争に入ってこられるいい打撃をしてる」と高く評価した。宜野座組も激しい内野手争いが繰り広げられているが、安芸組もそれは同じ。簡単に自分の“定位置”で試合へ出られる状況ではない。

 13日のスタメンを見ても、一塁・板山、二塁・植田、三塁・遠藤、遊撃・高寺、左翼・熊谷と主に二遊間を守る選手が各ポジションにちりばめられた。

 ベンチには荒木も控えており、捕手の片山も一塁で試合出場する可能性も考えられる。1軍での試合出場を目指す選手たちにとって、まずは2軍で定位置争いを勝ち抜かなくてはならない。

 熊谷は「こだわりは遊撃がいい」と正直な思いを吐露。それでも「僕の場合はまず試合に出ることからだと思う」と慣れない左翼でのスタメンでも2安打と結果を残した。

 シートノックでは植田も右翼の守備に就き練習。遠藤は内野の全ポジションで動きを体にたたき込んでいる。遠藤も遊撃にこだわりは持っているが、「どこでもできると出場機会も増えると思うので、そういう面でプラスに捉えています」と話した。

 第4クールは実戦がないが、第5クールは20日・西武戦(安芸)、21日・三菱倉敷戦(安芸)、23日・西武戦(春野)と3試合が予定されている。高寺の先発出場について、指揮官は「体力的なことも考えたり、俊介や荒木もいるんでね。うまく色んな経験を徐々にさせていきたい」と慎重に見極めていく方針だ。

 この3試合で誰が存在感を示し、安芸組の内野サバイバルを勝ち抜くのか-。1軍定着を目指す者、初の1軍を目指す者、さまざまな立場から1軍を狙う安芸組の選手から目が離せない。(デイリースポーツ・今西大翔)

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