【野球】激闘に次ぐ激闘の伝統の一戦 勝ち越しの阪神・矢野監督「全員野球やり切る」

 首位・阪神と2位・巨人が激闘に次ぐ激闘-。14日からの巨人3連戦(東京ドーム)は伝統の一戦にふさわしい、プライドをかけた熱い戦いが繰り広げられた。「チームのやることをできたかなと思います」と矢野監督。猛虎が2勝1敗と勝ち越し、王者を倒した。

 14日の1戦目は2-1の逆転勝利。先発・青柳が岡本和に先制の左犠飛を浴びた直後の四回だった。1死からマルテが畠の150キロ直球を打ち砕き、右中間席に突き刺す同点の8号ソロ。さらにドラフト1位・佐藤輝(近大)が右中間フェンス直撃の二塁打で続き、得点圏打率5割超の梅野が決勝の中前適時打を放った。青柳は七回まで投げ切り、今季3勝目をマーク。八回の岩崎、九回のスアレスと盤石のリレーで1点のリードを堅守した。

 15日の2戦目は通算2000試合目となった伝統の一戦。初回に佐藤輝が左中間を破る先制の適時二塁打を放ったが、3-5の逆転負けを喫した。開幕から無傷の3連勝中だったドラフト2位・伊藤将(JR東日本)が先発で6回を投げ、ともに自己ワーストの9安打5失点でプロ初黒星。それでも、この日は佐藤輝が3本の二塁打を記録するなど、3打点の活躍で牙をむいた。

 16日の3戦目は6-5で再び逆転勝利。2点を追う三回に相手のミスも絡んで同点に追いつくと、四回に10試合ぶりにスタメン出場した陽川が値千金の2号決勝2ランを放った。来日初登板初先発したアルカンタラは6回7安打5失点で来日初勝利。七回以降は勝利の方程式を担う岩貞-岩崎-スアレスが1点差を守り抜き、指揮官も「しびれましたね」とうなりまくった。

 巨人戦は9年連続で負け越し中。昨年も8勝16敗と力の差を見せつけられ、特に東京ドームでは開幕から8連敗と屈辱にまみれた。

 だが、今季は直接対決で5勝4敗と互角以上の戦いを見せている。現在4・5ゲーム差をつけて首位を快走中だ。矢野監督は「僕たちはどんどん思い切って攻めていく。全員でやるっていう野球をこれからもやり切っていきます」と前を向く。(デイリースポーツ・中野雄太)

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