【野球】チャンスをものにする若虎は誰だ!?1軍昇格の及川、石井大、斎藤に注目

 チャンスをものにするのは誰だ-。阪神は19日、投手陣計6人の1、2軍入れ替えを行った。ファームから及川、ドラフト8位・石井大(四国ILp・高知)、斎藤の3投手が昇格。1軍定着へ、アピールに燃える。

 高卒2年目の及川は、プロ初昇格を果たした。キャンプ、開幕ともに2軍スタート。それでも、3月14日のオープン戦・巨人戦(甲子園)では4回1安打無失点と将来性を見せた。その登板を自信に、ウエスタンで5試合に先発して防御率2・73とまずまずの結果を残している。1軍では中継ぎとしての起用が有力だ。

 昇格した19日には、同期入団で高校時代ともに「ビッグ4」と称された西純がプロ初先発初勝利を飾った。「(西)純矢は良いライバルでもありますし、同級生として切磋琢磨(せっさたくま)してやってきた。一緒に頑張っていきたい」と及川。仲間の存在を刺激に飛躍を目指す。

 石井大は再昇格でリベンジを狙う。ルーキーながら1軍キャンプメンバー入り。キャンプ中の実戦から6試合連続無失点を記録するなど、ぐんぐん評価を上げて開幕1軍も勝ち取った。だが、開幕後は5試合で防御率14・54と悔しい結果に。4月18日・ヤクルト戦では1回を投げきれずに4失点を喫し、その後2軍降格となった。

 悔しさを糧にウエスタン8試合に登板し、防御率1・50で2セーブを挙げて再びチャンスをつかんだ。「ファームでは試合で投げるだけでなく、より自分と向き合うということに取り組んだ」。今度こそ定着を狙う。

 3年目の斎藤は今季初昇格だ。昨季はプロ初先発を経験したが、初勝利とはならず。その後も思うような結果は残せなかった。1軍キャンプからスタートした今季も、開幕1軍は逃した。

 2軍では8試合に登板して防御率3・25。武器である150キロ超の直球に加えて、フォークなど変化球の精度に磨きをかけてきた。先発での調整を続けていたが、14日のウエスタン・広島戦ではリリーフに回り、1回1安打無失点。“3年目の正直”へ、「自分のピッチングに集中するだけ。やってやるぞという気持ち」と闘志を燃やす。

 現在首位を走るチームは、岩崎、スアレスらが“勝ちパターン”として奮闘する一方、ビハインドで登板する投手が崩れるケースも見られる。今季ワーストの14失点を喫した18日・ヤクルト戦では中継ぎで登板した小野、守屋、桑原が3人で合計7四死球、9失点と精彩を欠いた。それだけに、1軍定着を狙う3投手にとって、今回の昇格は大きなチャンスといえるだろう。※成績は昇格時点のもの(デイリースポーツ・間宮涼)

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