【野球】大谷翔平 ゴミ拾いに込められていた思い 全米が感心する人間性
エンゼルス・大谷翔平投手の2021シーズンが終了した。投打二刀流で衝撃的な活躍をしたが、試合の合間に見せる表情や気づかいあふれる行動など、その振る舞いでも世界中のファンを魅了した。
大谷の言葉や行動からいつも感じることがある。それは、他人を思いやる心だ。8月に7勝目を挙げた試合後の質疑応答。直近10登板負けなしを問うと、「チームの貯金を作れるように、みんなも頑張ろうと思っていると思う」と言った。
自分が放ったピッチャー返しやファウルチップが敵軍選手に当たれば、声を上げて顔をしかめる。米メディアやファンが感心する試合中のゴミ拾いもその1つだ。
「ベンチの中だと、階段で(ゴミに滑って)転んだりする人もいる。そういうつまらないケガを、自分もそうですけど周りの人にもしてほしくない」
自分さえ良ければ。そんな人間が多く見えるのは気のせいか。27歳の若者に気付かされることはたくさんある。(デイリースポーツ・小林信行)