【野球】阪神、大逆転Vへのキーマンは最終盤でリード冴える2番手捕手・坂本か

 12日からの巨人3連戦(東京ド)で2勝1分けと勝ち越し、阪神は14年ぶりに巨人へのシーズン勝ち越しも決めた。逆転優勝へ、一戦も落とせない状況が続く中で、猛虎の意地を見せた3連戦となった。

 このカードでキーマンとなっていたのは坂本誠志郎捕手(27)だ。3試合はスタメンマスクをかぶり、計3失点に防いだ。相手の裏をかく好リードが光り、バットでも13日の第2戦に菅野から2安打、2打点、1本塁打と貢献。チームは背中の張りを訴え、4番・大山を欠く状況で3連戦を戦ったが、伏兵の働きが大きかった。

 10月上旬はなかなかチャンスに恵まれなかったが、8日のヤクルト戦(神宮)では七回裏からマスクをかぶり無失点リード。9日の同戦では先発起用され、秋山、アルカンタラ、岩崎、スアレスとバッテリーを組み、強力ヤクルト打線を最少失点に封じ込めた。

 強気のリードが持ち味だが、ピンチの場面ではタイミングよくマウンドに向かう姿が見られる。「やっぱりピッチャーとの共同作業なので。ピッチャーの思いもあるし、僕の思いもある。それをより強くしてバッターに向かって行くというのが大事だと思っているので、それをしっかりやっていければと思います」ということを頭に入れ、試合に臨んでいるという。

 矢野監督も「バッテリーで意思疎通をしっかりやれている」と坂本の活躍ぶりを高く評価している。17日からは広島2連戦、19日からは首位・ヤクルトとの2連戦が甲子園で控えている。前回対戦時にヤクルト打線に的を絞らせなかっただけに、坂本が先発起用される可能性は十分に高い。

 今季は梅野の2番手捕手に甘んじ、なかなか出場機会をモノにすることができなかったが、シーズン最終盤で攻守に輝きを放つ坂本。残り試合でも相手の裏をかくようなリードに徹することができれば、大逆転V実現へのキーマンとなるかもしれない。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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