【野球】改めて浮き彫りになった大谷翔平の存在感 代理人「すべての投手がよい契約を取るだろう」他選手の契約にも影響

 エンゼルス・大谷翔平(提供・共同通信社)
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 米大リーグの球団幹部や代理人らが集まり、アリゾナ州スコッツデール市内のホテルで開かれていたGM会議が9日(日本時間10日)、終了した。米大リーグ機構の広報部によると、前日から複数の参加者が体調不良を訴えたため、この日予定されていた行事は中止。異例の事態に陥った中、エンゼルスからFAになった大谷翔平投手(29)があらためてその存在感の大きさを証明した。

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 前日までにぎわっていた会場が、打って変わって閑散としていた。GM会議が思わぬ形で終了となった緊急事態。一部の米メディアは行事が中止となった原因を、「ウイルス性胃腸炎」の症状を訴えた関係者が続出したためと伝えた。

 7日に開幕した大リーグの年中行事。3日間の日程を終えたGM会議の主役は間違いなく大谷だ。メジャー6年目を終え、日米通じて初めて手にしたFAの権利。史上初の総額5億ドル(約750億円)の契約が確実視されている争奪戦はまだ表だった動きはないが、すでに大きな盛り上がりを見せている。

 FA市場において、来季は打者に専念する大谷の存在感の大きさを証明する出来事もあった。今オフは先発投手の需要が例年以上に高いと言われているが、オリックス・山本の代理人を務める「ワッサーマン」のウルフ氏は「大谷がけが(右肘手術)をして投手市場にいないこととプレーオフの拡大によって多くの球団が先発投手を求めていることが合わさったことで先発の需要は非常に高まっている」と分析する。

 先発投手のFAランキング1位の左腕スネルや、ツインズからFAになった前田らの代理人、ボラス氏も「ショウヘイがいないことでスネルのような投手の需要が劇的に高まるのは間違いない」と断言。前田やレンジャーズの世界一に貢献したモンゴメリーら、自身の顧客選手の名前を挙げ「すべての投手が良い契約を取るだろう」と予想した。

 他の選手の契約にも影響を与える存在。大谷が今オフの大リーグのFA市場を動かしていると言っても過言ではない。(デイリースポーツ・MLB担当・小林信行)

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