【野球】「野生で打ってるんで」支配下つかんだ阪神のロマン砲・野口恭佑は内面も魅力タップリ
11月14日に育成から支配下登録をつかみ取った野口恭佑外野手(23)は内面も魅力あふれる選手だ。豪快なバッティングが持ち味だが、本人を取材すると「野性で打ってるんで」や、「ドンって思いっきり打ってる感じです」と“感覚派”の独特な回答が返ってくる。決して飾らず、ありのままを伝えてくれる姿に、記者たちも自然と笑顔になってしまう。
シーズン中は家族思いな一面も垣間見られた。タマスタ筑後での2軍戦の際には、実家がある長崎からほぼ毎回、両親、祖父母らが応援に駆けつけ、試合後には家族に囲まれている光景が恒例だ。いつも写真撮影やサインに応じながら、和やかな雰囲気で家族と言葉を交わしている。
7月6日のウエスタン・ソフトバンク戦、同球場で“プロ1号”を放った野口は試合後、真っ先に祖父の元にかけより、ホームランボールをプレゼント。おじいちゃんの最高の笑顔に、また温かい輪が広がっていた。
支配下登録された当日も祖父母、両親にすぐ連絡を入れた。母には「お礼を伝えたい方の連絡先がわからないから教えてほしい」と聞き、お世話になった人たち一人一人に感謝を伝える律義も見せた。両親の元にもドラフトの時と同じくらいのたくさんのお祝いメッセージが届いたという。
チームでは同じ外野手で同期入団の井坪と大の仲良し。野口の方が四つ上だが、「恭ちゃん」、「ひなせ」と呼び合い、普段はタメ口。2人でよく食事にも出かけ、大好きなTWICEのライブにも一緒に行く予定だ。
井坪のインスタグラムのストーリーにも度々登場する野口とは「いつも内容のない話しかしてない。2人でぼけ倒して終わり(笑)」だといい、「いい意味で先輩だと思わない」とも話す。ノリがよく、おもしろくて後輩にも気を使わせないところにも人柄の良さがにじみ出ている。プレーだけでなく、そのキャラクターでも虎党を魅了していくに違いない。(阪神担当・山村菜々子)