【野球】阪神黄金期への土台作り 秋季Cでも門別&野口ら若手中心に底上げ成功 球団初の連覇へ抜かりなし

 阪神・岡田彰布監督(65)にとって就任後、2度目の秋季キャンプが終わった。大山、佐藤輝ら33人が参加した昨年に比べ、今年は日本シリーズまで戦い抜いた投打の主力は不参加。26人(岩田は16日に帰阪)に絞られ、昨年以上に若手中心の構成となった。

 指揮官は「今年のキャンプが本当の秋のキャンプやろな」と“収穫の秋”を総括。昨秋のキャンプは就任早々とあって「分からんかったからなメンバーが。どのくらいの能力あるか。メンバー編成にしてもな」と手探り状態だったと明かし、「去年は春のキャンプみたいなキャンプやったよ」と表現した。

 1年を経て、戦力を把握したことで「チームのレベルアップになるというかな。個別で重点的に足りないところを鍛える」ことができたという。自身も精力的に動いた。小幡、小野寺、井上、前川らにはティー打撃で顔面付近にトスを上げて打たせることを指示し、リストターンの意識付けを行った。ブルペンでは第3クール限定で高めの直球を投げるように指導した。

 38年ぶりの日本一は、チームの総合力アップにも寄与していた。岡田監督は「そういうのも加味されている気がしたなあ。やっぱり阪神タイガース全部で勝ったいうね」と若手や準レギュラークラスの底上げを実感した。

 シーズン中は直接目にすることができなかった門別、野口らの実力をじっくりと見極め、「新しいなあ、そういうのを見つけたよなあ。期待以上のもんをなあ」と来季への上積みも確認した。球団初の連覇、そして黄金期の土台作りへ。岡田監督に抜かりはない。(デイリースポーツ阪神担当サブキャップ・山本直弘)

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