【野球】阪神・森下の打球に口あんぐり&ぽか~ん プロの力を小学生に見せた瞬間「野球を好きになって」ルーキーの熱い思い

 子どもたちと交流し笑顔を見せる阪神・森下(撮影・山口登)
 子どもたちにバッティングを披露する森下(撮影・山口登)
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 すごくいい光景だなと思った。阪神・森下翔太外野手が、5日に小学校の体育授業支援活動「ゲストティーチャー」として門別、井坪、茨木、戸井、富田とともに尼崎市立園和北小学校を訪問した。

 3年生約90人とキャッチボールや野球のミニゲームなどで交流。森下がバッティングを披露すると、小学生達は口をぽか~んと開けて打球の行方を見つめた。日本シリーズで新人の打点記録を塗り替えたスラッガーが見せた強烈なスイング。その写真を見ていると、目を輝かせる子どもたちの前で“プロの力”を見せることは大事なんだなと思う。

 記者自身も中学時代、学校のグラウンドで現役時代の清原和博氏のバッティングを生で見た。佐賀県出身の辻発彦氏と2人で行われた野球教室。清原氏がバットを握ると、軟式球は100メートル先のネットを悠々と超えていった。

 軽く振っているように見えても高い弾道で飛んでいく打球。きっと口をあけて見つめていたと思う。40歳を超えた今でもそのシーンは記憶に焼き付き、ハイタッチした際の手のゴツゴツ感、厚さもハッキリと覚えている。これがプロ野球選手か-。へんぴな田舎の中学校に一流選手が来て、すごいバッティングを見せて帰った。それだけで野球への思いを強くさせてくれる貴重な経験だった。

 森下は「今日をきっかけに野球やってくれる人がいたら最高だし、野球をやらなくても、野球を好きになってくれれば、すごくいいなって思っています」と語った。野球人口だけでなく子供の数が減少してきている昨今。都市部では野球ができる公園や場所も限られてきており、令和の時代になってプレーするにはハードルが高いスポーツになってきている。

 野球の楽しさ、野球と触れあうきっかけを子どもたちに与えてくれるのはやはりプロ野球選手。そしてMLBからは大谷翔平投手が国内の全小学校に「野球しようぜ!」というメッセージとともに、3個のグラブを寄贈した。

 オフの間、少しでも多くこういう機会を増やすのが大事なのではないだろうか。森下のバッティングを見つめる子供たちの表情を見て、改めてそう考えさせられた。(デイリースポーツ・重松健三)

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