【野球】巨人 新助っ人獲得でポジションはどうなる? 左翼に岡本和、遊撃・モンテスの超攻撃型オーダーも

 巨人は11日、米大リーグ・ロッキーズ傘下3AアルバカーキからFAとなっていたココ・モンテス内野手(27)を獲得したと発表した。

 同日、打撃不振で2軍再調整を続けてきた坂本勇人内野手(35)がイースタン・オイシックス戦(ジャイアンツ球場)に出場し、12日・DeNA戦(東京ドーム)から1軍復帰することも決まった。

 新助っ人の加入に、主軸の復帰で戦力に厚みが増す一方、悩ましくなるのが起用法だ。阿部慎之助監督(45)も「選択肢が広がる?新しい外国人が来たら、もっと分からなくなる」と認める。

 モンテスは俊足巧打の右打ちの内野手。昨季、ロッキーズでメジャー昇格し、18試合の出場で38打数7安打3打点。デビュー戦では本塁打を放った。メジャーでは目立った成績はないが、マイナーリーグの3Aでは2年連続20本塁打を記録。今季はここまで64試合の出場でリーグトップの打率・335、9本塁打、47打点。5盗塁を記録している。

 映像でプレーをチェックした阿部監督は、新助っ人の魅力について「反対方向に打てる。ホームランじゃなくて、ちゃんと打てる」と説明。日本の投手に対応できると判断した。続けて「あとは守備だね」と高く評価。モンテスは今季、3Aで主に二塁を守ったが、遊撃、三塁と内野複数ポジションをこなす。起用法について指揮官は「三遊間かな。2軍の試合で遊撃、三塁をやらせてみてから」と方針を示した。

 遊撃は現状、門脇誠内野手(23)と、ドラフト4・泉口友汰内野手(NTT西日本)の併用が続く。打撃で日本の投手に対応することができれば、遊撃のポジションに就く可能性は高い。また、同時に「(吉川)尚輝を休ませる時には、二塁でも使おうかと考えている」と説明。ここまで80試合は全試合スタメンで、ほぼフル出場を続けるだけにケガを避けるオプションにもなり得る。

 5連勝中は攻撃陣の活躍が目立ったが、シーズン序盤は得点圏での1本に泣く場面も多かった。今月9日には首位に立ったが、リーグは歴史的な混戦が続く。12日のDeNA戦では坂本を昇格即スタメンで、一塁に回っていた大城を捕手で起用する。その上で指揮官は、今後の起用について「(岡本)和真がレフトっていうのもあるだろうし」と説明。状況次第で勝負どころと判断すれば、超攻撃型オーダーを組む可能性にも言及した。

 シーズンは残り63試合。今後は例年以上に1勝の重みが増す戦いとなる。目指すのは4年ぶりのV奪回。指揮官の采配にもより注目が集まる。

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