【野球】ロッテ・サブロー監督「一つ一つ階段を上りながらちょっとでも勝利できたら」慎重な言葉への思い

 南国都城でロッテ・サブロー監督(49)が本格始動した。降り立った宮崎空港で「伝説のキャンプ、伊東キャンプを超えるようなキャンプをできたら」。1979年に巨人・長嶋茂雄監督が行った「地獄の伊東キャンプ」超えを宣言。質も量も求める中身の濃い練習を課した。その指導の指針となるものは何か。目指す野球はどんなものか。最下位からの変革を目指すロッテ。新監督の言葉から、“サブロー流”をひもとく。

  ◇  ◇

 新庄監督就任からの3年間、日本ハムを担当した。「優勝なんか目指さない」に始まり、1年目は最下位。そのシーズンは故障者を除く全選手を1軍で起用した。2年連続最下位から、昨季2位。今季は優勝争いした末の2年連続2位。若い選手は1年目の“経験”から大きく飛躍した。

 サブロー監督は就任会見で「目標は最終的には優勝ですけど、一つ一つ階段を上りながらちょっとでも勝利できたらと思います」と話した。一足飛びにではなく、着実に力を付けて、いずれは頂点を-。慎重な言葉にそんな思いを感じた。

 ロッテは今季、交流戦を機にサブロー監督が2軍監督から1軍ヘッドコーチに就任した。以降は若手を積極的に起用。野手では西川、山本、寺地ら若手が結果も残した。投手陣にも田中晴、木村、広池ら。新庄政権1年目を思わせる、将来性豊かな若手が多い。

 「来シーズンは話は別。ベテランから中堅、若手を含め、競争になると思います。一番いい結果を出した選手を使いたい」と実力優先主義で臨む。今季は“種まき”の時期。来季以降、芽を出し、花を咲かせ、実り多い収穫につなげる。(デイリースポーツ・鈴木創太)

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