【野球】なぜ侍ジャパンは連覇を逃したのか 不安視されてきた投手力の“弱点”露呈 先発ではなく本職リリーフを追加招集していれば

 「WBC・準々決勝、侍ジャパン5-8ベネズエラ代表」(14日、マイアミ)

 ショッキングな幕切れとなった。WBCで2大会連続4度目の優勝を目指した日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)のベネズエラ戦で痛恨の逆転負けを喫した。日本が準々決勝で敗退するのは大会史上初の屈辱。なぜ連覇を逃したのか-。デイリースポーツ・侍ジャパン担当記者が分析した。

  ◇  ◇

 誰もが目を疑った。前回世界一の侍ジャパンが逆転負け。6大会目で初めて準々決勝で敗退する屈辱にまみれた。敗因は一体どこにあったのか。不安視されてきた投手力の“弱点”が露呈されてしまった。

 ブルペンの光景が象徴的だった。日本のエース・山本が先発しているにもかかわらず、序盤から隅田と藤平がバタバタと入れ替わりで準備を始めた。ベンチの焦りを感じさせる異様な光景に映った。結果的に2番手・隅田と4番手・伊藤が痛恨の本塁打を浴び、ブルペン陣がガタッと崩れた。1次リーグで中継ぎとして2戦無失点の宮城は温存したのだろう。“秘密兵器”の種市を2番手で投入していたらどんな結果になっていただろうか。問題の一端は隅田と伊藤の両投手ともに所属チームでは先発である点だ。

 チーム編成に問題はなかったか。本番前に激震が走った。阪神・石井と西武・平良が負傷、パドレス・松井はコンディション不良のため代表を辞退。リリーフが本職の3投手の離脱は痛すぎた。代わりに出場したのは藤平、隅田、金丸。追加招集の候補選手の諸事情もあったのだろうが、リリーフ「専門」の3人を代替招集する一手を繰り出せなかったのだろうか。

 今回は「投手・大谷」が“不在”で、先発陣は前回と比較しても決して強力とは言えなかった。大谷を投手として使えていればリードを保てたかと問われた指揮官は「大谷選手が途中から投げる選択肢はなかった。それはやってみないと分からないこと。投げられていたら先発させていた」と言葉を選びながら絞り出した。世界の舞台で挑む短期決戦での本当の怖さを、侍ジャパンが痛感した。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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