思わず声が出る。拍手を送りたくなる。
広島・菊池涼介内野手が外野へ抜けるかという打球をつかみ、体勢を崩しながらも一塁へ正確な送球でアウトを奪った。ファインプレーにも「当然だ」と言わんばかりの涼しい顔。再び自らのエリアに戻り、足場を固めて次打者を見据えた。
攻守にわたって一球へ注ぐ集中力が際立つ選手だ。感動を与えるプレーを体現するのは“真の力”があってこそ。背番号33の輝く姿を目の当たりにして、自らの気も引き締まる。再びカメラを構えて「伝わるワンショット」を捉えよう。(デイリースポーツ・立川洋一郎)