CSファーストステージのキーマンはロッテのアナウンス担当・谷保恵美さん!
キーマンになる人物だ。今シーズン限りでロッテのアナウンス担当を“卒業”する谷保恵美さん(57)だ。
13日、ZOZOマリンで行われたCSファーストステージの前日練習終了後のことだ。ベテランカメラマンに声をかけられた谷保さんは、球場の1階フロアで快く撮影に応じた。その場に居合わせた私も撮影させていただいたのだが、輝くような笑顔に、改めてすてきな人柄を感じた。
よく試合前に1階フロアで姿を見かけることがあり、会釈をすると微笑を浮かべて応えてくれる。飾らない、気さくな人柄に癒やされたものだ。
カメラマン席ではゲームを撮影しながら聞く彼女の美声に、高揚感を覚えた。「サブロー」をコールする美声が、今も耳の奥深くで鳴り響いている。
今シーズンの本拠地最終戦(対オリックス)の試合後に行われたセレモニーで監督や選手から花束を受け取った時の、スタンドからの大きな拍手は感動的だった。1991年から33年間にわたり、千葉ロッテの場内アナウンスを担当(公式戦通算2100試合)。監督や選手はもちろん、ファンからも愛されていることを実感する一幕だった。
チームが2位でCSに進出したことによって再び本拠地で試合(CSファーストステージ)が開催される。吉井監督はこの日の前日会見でキーマンは選手全員だと語ったが、同席した中村奨吾キャプテンが「1日でも長く谷保さんにアナウンスをしていただけるように、チャレンジャーの精神を持って戦っていきたい」とコメント。ナインからも慕われ愛される美声と人柄。“アンコール登板”の谷保さんこそ、キーマンだ。(デイリースポーツ・開出牧)





