投球フォームに悩む巨人・戸郷翔征 ファインダー越しに感じた全盛期との違い
本来は遠心力を感じさせるフォームだ。“復活”を目指しキャンプでフォーム固めに取り組んでいる巨人・戸郷翔征投手(25)だ。
19日の練習でブルペンに入り、軽めのピッチングを行った。練習メニュー(ブルペン)には名前がなかったから、急きょ、ピッチングを行ったのだろう。ブルペン入りの意図は何か。ブルペン捕手の後ろでネット越しに見守る内海哲也投手コーチの姿があった。何かを確認するように一球、一球、投げているのが伝わってきた。
昨シーズンは8勝9敗。防御率は4点台。4年連続の2桁勝利とはならなかった。ブルペンで投げる姿をファインダー越しに見ながら、同投手のかつてのフォームを思い出した。2020年9月、東京ドームで行われた巨人対中日22回戦に先発、7回無失点の好投で8勝目を挙げた同投手について私はコラムを書いている。
一部を引用すると「リリースやフィニッシュよりも、センター方向に大きくテイクバックする瞬間が最も力感があり画になる。おそらく打者は、円盤投げのような遠心力を効かせたダイナミックなフォームに威圧感や打ちづらさを感じているはずだ。高身長で手足が長い戸郷は自分の長所を最大限に生かした投球フォームを身につけ、結果を出している。固定観念にとらわれず。自分の長所を生かすことが大切。そんなメッセージをダイナミックな投球フォームから感じた」と、カメラマンならではの視点で書いている。この日のブルペンで見たフォームはテイクバックは大きかったが、コラムを書いたころとは少し違って見えた。
この日はピッチングをする前にブルペンのネットに向かって250球の投げ込みをしていたという。目的は2桁勝利を挙げた2、3年前の投球フォームを取り戻すためだという。
私がコラムを書いたシーズンは2桁勝利には届かなかったが、プロ入り2年目で9勝6敗という好成績を残し、新人王に名乗りを上げる活躍をしている。打者に威圧感を抱かせるフォーム。遠心力を感じさせる戸郷ならではのフォーム。自分の長所を生かすことが大切。そんなメッセージ性のある投球フォームをまた、見たい。(デイリースポーツ・開出牧)





