毎年「過去最悪」が続く台風被害 この先、地球はどうなる?

 今年はお盆の前から、日本各地で大きな台風被害が出て、大変な思いをされた方も多いと思います。でも日本はこれからが台風の季節の本番です。タイフーンにハリケーンにサイクロン、世界の各地で発生する「トロピカル・サイクロン」を比較してみました。

 トロピカル・サイクロンとは、熱帯地方に発生する低気圧をさす用語で、それがどこで発生しても、構造はすべて同じ「熱帯性低気圧」です。ただ、日本を含む北西太平洋・アジアで台風(タイフーン)と呼ばれている現象は、アメリカなどの北中米ではハリケーン、その他の地域ではサイクロンと呼ばれます。どれも同じ気象現象ですが、発生する場所によって呼び方が変わります。

 タイフーン(台風)は、北西太平洋に位置する強い熱帯低気圧です。台風は発生数が最も多く勢力も最強です。ハリケーンは、北部大西洋、東部北太平洋、中部北太平洋および南東太平洋に位置するものを指します。なお、西経域のハリケーンが北西太平洋に入ってきた場合、それ以後は台風と呼ばれることになります。

 サイクロンは低気圧を総称的に示す用語でもあるのですが、北インド洋、南インド洋からオーストラリア、南太平洋にかけて発生するとサイクロンと呼ばれます。もし台風が東経100度を越えて西に進むと、サイクロンと呼ばれることになります。

 地球温暖化の影響なのでしょうか、このところ台風の被害は毎年、過去最悪という報道が続いています。特別警報とは警報の発表基準をはるかに超え、数十年に一度の災害が予想される場合に発表されます。しかしそんな特別警報が、最近は日本のどこかで、毎年発表されています。この先、地球はどうなっていくのでしょうか。

 ◇松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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