「男性ホルモンが多いとはげやすい」は本当?女性ホルモンのエストロゲンが多いとふさふさに→髪に必要な栄養摂取を
またまた読者様からの質問をいただきました。『都市伝説的に「女性ホルモンが多いと髪がふさふさ」「男性ホルモンが多いとはげやすい」と聞きます。これは本当でしょうか?』ご質問、ありがとうございます。さて今回は、ちまたで流行りの「Chat GPT」に解説を求めてみました。私にとっては産まれて初めての試みです。全文は長いので、私なりの言葉に置き換えてあります。
結論を先に言うと「女性ホルモン、特にエストロゲンが多いと髪がふさふさになる傾向はある」というのは、ある程度は本当です。ただし「多ければ多いほど良い」というわけではありません。エストロゲンには以下のような作用があります。 ●毛髪の成長期(髪が伸びる期間)を延長する
●頭皮の血行を促進し、毛根に栄養を届ける
●髪のツヤ・ハリを保つ
つまり、エストロゲンがしっかり分泌されていると、髪が抜けにくく、ボリュームを保ちやすくなります。
一方、男性ホルモン、特にDHT(ジヒドロテストステロン)は、毛根を委縮させて「薄毛(特に男性型脱毛症)」を引き起こします。女性でも男性ホルモンは少量分泌されていますが、女性ホルモンが優位なうちは、DHTの影響を受けにくいのです。しかし、更年期などでエストロゲンが減るとバランスが崩れ、抜け毛が増えることになります。
ただし、女性ホルモンが過剰に多い場合、ホルモンバランスが崩れ
●月経不順・乳腺過形成
●体のむくみなどの副作用-が起こることもあります。バランスが大事なのです。
ふさふさ髪を保つためには・栄養(タンパク質・鉄・亜鉛・ビタミンB群)をしっかり摂る・睡眠・ストレス管理(ストレスはホルモン分泌を乱す)・適度な運動で血流を改善・更年期以降は医師に相談してホルモン補充療法やサプリを検討、多くても少なくてもダメ、要はホルモンのバランスが大切だと言うことですね。
◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。
