【人生相談 お悩みクリニック】決断する際に大事にしている“3箇条”

 【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】西村さんは多くの事業を成功させています。社長として日ごろから大きな判断をしなければいけない場面も多いと思います。すんなり判断できる時もあれば、慎重さが必要なケースもあるかと思います。決断する際に大事にしていることはありますか。また、新たに事を始める際や、ここぞ!という場面で縁起かつぎをするのでしょうか。私は4月から大きなプロジェクトを任され、いろいろ決断する必要に迫られています。よろしくお願い致します。

 【回答】4月から大きなプロジェクトを任されるとのこと、それはご自身の努力が認められた証です。新しい挑戦には不安もつきものですが、その分、得られる経験も大きいものです。私も経営者として、これまで何度も大きな判断を迫られてきました。事業の立ち上げや撤退、人の起用、数億単位の投資の決断など、正解がすぐに見えない場面ばかりです。

 そんな時、私が判断基準として大切にしているのが「スピード感」「直感」、そして「覚悟」です。もちろん数字を見たり、リスクを分析したりといった冷静な判断も必要ですが、最終的に行動を決めるのは、自分の内側の声だと思っています。熟考しても迷いが消えない時は、直感に従う。直感は、それまで積み重ねてきた経験や、失敗の記憶から生まれる“無意識の判断力”だと私は捉えています。

 次に「覚悟」です。決断には常にリスクがつきものです。「うまくいかなかったらどうしよう」と考えるのではなく、「何が起きても責任を取る」という前提で判断する。私は迷いが生じる時ほど、「このリスクを自分は背負えるか?」と自問します。腹を括れるかどうかが、決断の質を左右するのだと思います。

 それから、もう一つ。私は小さな縁起かつぎのようなことも大切にしています。大きな節目や勝負所と感じた時には、自分なりの“整え方”をすることがあります。特別なものではありませんが、毎回自然とやっていることがいくつかあって、それが自分にとってのリズムになっている。何をするかは人それぞれですが、そうしたちょっとした習慣があると気持ちが整い、自信を持って踏み出せる気がします。

 たとえば「朝はこう過ごす」「この服で出かける」「あの場所に寄る」といった、自分だけのルーティン。それがあることで、私は自然と平常心に戻れますし、「よし、今日もいける」と心のスイッチが入る感覚があります。理屈よりも感覚を大事にすることが、決断の場では意外と効いてくるものです。

 最後にお伝えしたいのは、完璧な選択肢というのは存在しない、ということです。どんなに考えても、やってみなければ分からないことはたくさんある。だからこそ、「自分で決めた」と思える選択をして、自分の手でそれを正解にしていく。その姿勢こそが、信頼されるリーダーに必要な力だと私は信じています。

 あなたの新しい挑戦が、素晴らしい結果に繋がることを願っています。自分らしく、堂々と。一歩ずつで構いません。きっと道はひらけていきますよ。応援しています。

 ◇西村誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数5万5000人。

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