【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】独自性と存在感のある人の共通点は

 にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。

 【相談】 20代半ばの会社員です。子供の頃から抱えている悩みというかコンプレックスについてご相談させてください。世の中に「●●と言えば●●(誰々)」と称され、独自性を確立した方がたくさんいます。西村さんも私にとっては「渋谷の豪邸と言えばにしたんの西村社長」というイメージがあります。自分も何か独自性を身につけようと心がけてきましたが見つけられず、存在感が薄い大人になってしまいました。西村社長はこれまで多くの方と出会われたと思いますが、「●●といえば●●」という独自性と存在感がある人に共通点はありましたでしょうか?独自性を見つけ、生きがいを持った人生を歩んでいくためにも、何か良きアドバイスをいただければと思い相談しました。

 【回答】 ご相談ありがとうございます。「●●といえば●●」と言われる人を見るたび、自分にはそういう強みや印象がない、と悩む気持ち。とてもよく分かります。私自身、「渋谷の豪邸=にしたんの西村社長」と言っていただくこともありますが、それは最初から意識して確立したものではありません。長年の積み重ねの中で、気がついたらそう見られるようになっていたものです。

 まず最初にお伝えしたいのは、「自分らしさ」や「独自性」は、意識して探すものというより、行動の結果として“浮かび上がってくるもの”だということです。何かキャッチーな肩書や個性を無理に作ろうとすると、逆に本質が見えなくなってしまいます。

 私がこれまで多くの人と出会ってきた中で、「印象に残る人」や「存在感のある人」には、共通していることがあります。それは、“やっていることの密度”が高いということです。特別な才能があるわけではなくても、「これを続けている」「これだけは誰より深く考えている」と胸を張って言えるものがある。そういう人の言葉や態度には、自然と説得力と重みが出てきます。

 そしてもう一つ、「言葉と行動が一致している人」は必ず印象に残ります。「自分はこういう人間です」と言うだけではなく、それを日々の行動で裏打ちしている。その積み重ねが、「この人といえばこれだよね」というイメージに変わっていきます。

 つまり、“独自性”というのは、自分で名乗るものではなく、周囲から「自然にそう見えてくる」ものなんです。だからこそ、あなたが今、「何もない」「存在感が薄い」と感じていたとしても、それはまだ“見えていないだけ”であって、ゼロではありません。これまで歩んできたなかで、少しでも続けてきたこと、好きだったこと、人に感謝されたこと。そういう断片の中に、必ずヒントがあります。

 私からのアドバイスとしては、「強い独自性を見つけよう」と焦るのではなく、“人に何を届けたいか”という視点で、自分の行動を重ねていくことです。ビジネスでも同じですが、自分を打ち出そうとするよりも誰かにとって役に立とうとする人の方が結果として目立ち、記憶に残ります。

 たとえば、「職場で誰よりも早く来ている」「後輩の面倒を見ている」「書類をきれいにまとめるのが得意」-そんな小さな積み重ねが、気づけば「○○さんといえば○○だよね」と言われる存在感になっていきます。

 あなたの中に、きっとすでに“らしさ”の種はあります。それを無理に演出する必要はありません。大切なのは、小さな行動を丁寧に重ねること。そして自分を他人と比較せず、育てていく意志を持つことです。焦らず、積み上げていきましょう。あなたの“らしさ”は、きっと必ず誰かの記憶に残ります。

 ◇西村 誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万4000人。

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