【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】大学生になった息子が「外資系コンサル」を目指すと言い出した

 【質問】 夫を早くに亡くし、女手で息子を育ててきました。大学生になり、将来は外資系コンサルタント会社に就職したいと言うようになりました。頼もしくなったと思いながら、「外資系コンサルタント会社」なんて初めて息子の口から聞いたので理由を聞くと「にしたんクリニックの社長に影響を受けた」というではありませんか。外資系コンサルタント会社ってどんなとこで何をするのでしょう?わたしにはさっぱり分からないのです。危ないこともあるのですか?

 【回答】 ご相談ありがとうございます。息子さんが将来「外資系コンサルタント会社に就職したい」とおっしゃったとのこと、母親として誇らしくまた一方で未知の業界に対する不安も抱かれているのだと思います。私自身も大学卒業後にアンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)に入社し、数年の経験を経て25歳で独立しました。その経験を踏まえて、外資系コンサルティング会社とは何をする場所でどんな特徴があるのかをお伝えします。

 外資系コンサルタント会社とは、企業や組織の抱える課題を分析し解決策を提案する専門家集団です。クライアントは国内外の大企業であることが多く、戦略立案、新規事業の開発、組織改革、デジタル化の推進など、多岐にわたるテーマに取り組みます。私も当時、さまざまな業界の経営者の方々と向き合い、数字やデータをもとに「どうすれば企業を成長させられるか」を徹底的に考える日々を送りました。正解のない問いに挑み続ける環境は大変でしたが、そこで培った「論理的に考え抜く力」や「課題を分解して解決策に落とし込む力」は、その後起業して経営者として生きるうえで大きな財産になりました。

 危険な仕事かと問われれば肉体的な危険があるわけではありません。ただし、成果主義が徹底されており若いうちから厳しい環境に身を置くことになります。長時間労働や大きなプレッシャーに直面することも珍しくなくその点でタフさは必要です。しかし、挑戦を乗り越えることで成長のスピードも速く、得られる経験やスキルは他では得られないものになります。息子さんが「外資系コンサルを目指したい」と言ったのは、私のような経験者に触れて自分も挑戦してみたいと感じてくれたからでしょう。その志はとても尊いものだと思います。

 お母様としては不安もあるかと思いますが、危ない仕事ではなく、むしろ息子さんの視野や能力を大きく広げる可能性を秘めたキャリアです。どうか心配ばかりなさらず、「大変だけれど成長できる場所なんだ」と理解して応援していただければ、息子さんにとって何よりの励みになるはずです。

 西村誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。

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