もはや社会現象…「鬼滅の刃」で“家庭内キメハラ”に?! その結果は「やはり…」

 大人気アニメ「鬼滅の刃」のシール付きお菓子のシールだけを抜き取り、お菓子だけが大量に捨てられていたというニュースがありました。あのウエハース、美味しいのですがまるで昭和のビックリマンチョコ騒動。いつの時代もこうした問題って起こるんですね。

 これへの批判は「食べ物を粗末にするな」というものが王道であり正論。でも、やっている人自身、悪いと分かって捨てているのでしょうから、注意しても逆ギレされ、事件になってしまう可能性すらあるのが今の時代の怖いところ。

 コラボといえば、ユニクロとジル・サンダーのコラボも話題になりましたが、転売サイトで4倍近い値段で売られていることも。ジル側とすればブランド価値を落とさず価格を下げ、従来の購買層以外にもアプローチできるメリットがあるのでしょうが、これだけ値がつり上がってしまえばそれもどんなものかと。鬼滅チョコもですが、ネットで気軽に転売できる今の時代、コラボ商品のあり方や意味自体も考え直さないといけない時期にきているのかもしれません。

 それにしてもこの鬼滅ブームには驚くばかり。「キメハラ」なんて言葉もできて、鬼滅を知らなかったり見ていなかったりする人を「ダメ」「認めない」という空気も。まだ見られてない方で「今更見れない」という方も少なくないと思いますが、見てみたものの途中で止めた人なんて、それを正直に言うと「信じられない」と徹底的に人間性を否定される勢いです。

 私自身は、ある時期に「卒業」したと思っていたのですが、漫画やアニメにすれば難しい小説の内容も分かりやすくなるのも又事実。昔は「サブ」カルチャーだった日本のアニメは今や立派な「カルチャー」に。そんな時代の流れの中で旦那さんから「鬼滅ぐらい見ておかないとだめだ」とまさかの“家庭内キメハラ”。初めはしぶしぶ見だしたのが、ドハマりしてしまいました(笑)。

 鬼にされた妹を助けるため、力を磨き、仲間を増やし、というのは昭和世代の私たちにとっては「宇宙戦艦ヤマト」と通じる、どんな世代にも響くテーマ。ただ違うのは、勧善懲悪だけのストーリーではなく、敵である鬼が人間であったときの辛い出来事や苦しみも丁寧に描いていること。張り巡らされた伏線が次々に回収される面白さも魅力ですし、1話20数分の間も緊張感が張り詰めていて、これは「何回でも見られる」というのも分かります。

 普段はあまり口数が多くない人でも鬼滅の話になったら俄然饒舌になったり、たかがアニメ、されどアニメ。先日、私は自分の不注意から綿棒で耳を突いて鼓膜が破れてしまったんですが、つい鼻をかんでしまって、耳がキーン!これを「鬼滅の伊之助みたいな感じで耳から空気が抜ける!」と言ったらみんな状況が分かるって納得してもらえました(笑)

 ストーリーだけでなく、背景や炎などの色彩もものすごく美しく、日本のアニメの技術力も堪能し、今やすっかりハマって、次に漫画を買うか、映画に行くか思案中。というわけで、今「キメハラ」を受けている皆さん、勇気を出して見てみることをオススメします。

 ただ、どこの映画館も鬼滅ばかりで河瀬直美監督の「朝が来る。」など本当に素晴らしい映画がなかなか見られないのだけは、ちょっと悲しいものがあります。映画館さん、色々な事情もあるのでしょうが、そこのところも、よろしくお願いします!

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