朴光哲 背水の再起も逆転負けで引退宣言「青年実業家目指します」
「RIZIN.25」(21日、大阪城ホール)
元ONEライト級王者の朴光哲(43)=フリー=は白川陸斗(29)=志道場=に3回4分19秒TKO負けを喫し、現役引退を宣言した。
1、2回はしなやかに伸びるジャブ、ローキックにフットワークを交えて、強打を誇る白川を近づけさせなかった朴。3回も優位に試合を進め、白川の右アッパーを浴びてグラウンドで上に乗られるも、老かいなテクニックで攻撃を許さずブレークに持ち込む。だが、残り1分を切った時、強烈な右ストレートを浴びると崩れ落ちて上から連打を浴び、レフェリーが試合を止めた。
朴は4月に引退をかけて朝倉未来(トライフォース赤坂)と対戦する予定だったが新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。8月10日の大会では青井人(BLOWS)に判定で敗れた後には引退を示唆したものの、「最後のチャンスをいただいた」という背水の陣の再起戦でも敗れ、試合後は「もうおなかいっぱいです。今後は青年実業家を目指して頑張ろうと思います」と明言した。
その意思を確認されると、「前回は悔いしか残っていなかった。意に悔いを残さないよう、出し惜しみしないように今日やって、やろうとしていたことはやれたし、それで負けるならいいかな」と返答。復帰の可能性について問われると「分からないですよ。3、4年でまたひっそりと」と苦笑したものの、「もういい加減、貴重な格闘技の枠を有望な若者に譲ってもいいかなと思う」とサバサバと話した。