RIZIN・矢地、完全復活だ!苦しんで武田撃破!王者サトシ・ソウザに「挑戦したい」
「RIZIN.30」(19日、さいたまスーパーアリーナ)
矢地祐介(31)=フリー=がDEEPライト級王者の武田光司(36)=BRAVE=に3-0の判定で勝利した。
最近は3連敗後に1勝を挟んで連敗と低迷し、6月の前戦で川名TENCHO雄生を破って復活の兆しを見せた矢地は、完全復活とRIZINライト級エースの座をかけて武田と激突。1回、いきなり突進して右の跳びヒザ蹴りをヒットさせて鼻血を出させたが当たりが浅く、ひるまず前に出た武田に組み付かれ、コーナーで細かいヒザ蹴りの連打を浴びた。
さらに、豪快なスープレックスでテークダウンされ、グラウンドで左腕をアームロックでガッチリ捕らえられる大ピンチに陥るがなんとか脱出。その後はスタンディングで打ち合い1回を終えた。
2回も矢地は組み付かれ、長くコーナーを背にする苦しい展開。さらに背後を取られて防戦一方となったが耐え抜き、再び正面から組み合ったところで繰り出した左ヒザ蹴りがローブローとなってしまった。試合再開後、矢地は組み付かれながらも押し倒して腕を極めにかかるチャンスをつかんだが、2回終了となってしまった。
3回はスタンディングでワンツーをヒットさせたが、またもコーナーを背にする展開。それでも決定的な攻撃は許さず、スタンディングに持ち込むと、前に出る武田に右ストレートなどをたたき込んだ。そして終盤には打ち合いで優位に戦いながらも決定打は出せず試合終了。判定で矢地が苦しい戦いをものにした。
強敵から大きな白星をもぎ取った矢地は「一つ一つ、場面場面でしっかり技術を出して勝ちきる。これがブランニュー・ヤッチくんです」と完全復活をアピール。「年末、サトシ王者にできれば挑戦したいと思います。まだ時間あるので、しっかり技術を上げて、ベルト獲って、みんなでお祭り騒ぎをしたいと思います」と、毎年恒例大みそか大会で、昨年8月に敗れたRIZINライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)との雪辱戦を熱望した。