新日本G1・オカダ、初戦で棚橋撃破!復調宣言「レインメーカーが帰ってきたぜ」

 「プロレス・新日本」(19日、エディオンアリーナ大阪)

 20選手がAとBの2ブロックに別れて争うシングルリーグ戦「G1クライマックス」のBブロック初日が行われ、7年ぶり3度目の優勝を目指す元IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカが、IWGP USヘビー級王者の棚橋弘至を破って白星発進を決めた(29分36秒、レインメーカー→体固め)。

 毎年恒例1月の東京ドーム大会のメインイベントを3度も飾った新日本の黄金カードはこれで15回目で、初戦でいきなり実現。棚橋は長時間のヘッドロック、オカダは執ように顔面を絞め上げるなど2人はまず組み技の攻防を続けた。

 そして棚橋は低空飛行のドロップキックとドラゴンスクリューでオカダの両ヒザを集中攻撃。オカダも場外でのDDT、リバースネックブリーカーなど首に狙いを定めて反撃するが、棚橋はロープ越しのドラゴンスクリューで場外へたたき落とすと、トップロープからのハイフライフローを投下して流れを引き寄せる。

 そこからツイストアンドシャウト3連発、スリングブレードをたたみ掛け、ハイフライフローで勝負を決めにかかったが、オカダは勢いをうまく利用して丸め込む。そこからダイビングエルボードロップからレインメーカーを繰り出すと、棚橋カウンターでスリングブレードをお見舞い。そして、追い打ちのスリングブレードからハイフライフローを発射したが、オカダはヒザを立てて迎撃した。そして、レインメーカーを連発し、トドメの3発目を放つと、粘る棚橋は丸め込んで回避。ジャーマンスープレックス、ドラゴンスープレックスと猛反撃に出たが、3カウントは奪えなかった。

 そこからエルボー合戦に突入し、打ち勝ったオカダはドロップキック、ツームストーンパイルドライバーで棚橋を追い込むと、残り30秒を切ったところでこん身のレインメーカーをたたき込んで棚橋を葬り去った。

 試合後、マイクを持つと「棚橋戦、公式戦の中での1試合かもしれないけど、オレにとってすごい意味のある試合だった」と激闘を振り返ったオカダ。最近はジェフ・コブに敗れるなど精彩を欠く試合が続いていたが「いままでのオカダ・カズチカじゃなくて“レインメーカー”オカダ・カズチカが帰ってきたぜ!」と復調をアピールし、「俺が帰ってきたからには、新日本プロレス、すごい戦いを見せていくし、世界中元気にしていきます」と大阪のファンに力強く誓った。

 12年2月に棚橋を破って“レインメーカーショック”を起こした思い出の地での棚橋戦に「ぐっときましたよ」と感慨深げに話しながらも、「ぐっときて終わるだけでもしょうがない。ここでなにか、きっかけをつかまないといけないと思っていましたね。ほんとうに目が覚めましたよ、棚橋弘至と戦うことによって」と収穫を強調。「こういう状況の中で迷っている部分は、試合にもリング上にも出てきていると思っていました。そんな迷っている状態で勝てるほど棚橋弘至は甘くない。全然衰えてないですよ」と棚橋の実力を再認識し、「最高のスタートが切れたんじゃないかと思います」と手応えを感じていた。

 一方、敗れた棚橋は「悔しいなあ…悔しいなあ…。オカダに追いつくのは難しいかな。(通算15度の対戦で)5勝7敗3分、2つ負け越してるんでね」と肩を落としながらも、「まだ一つ目だから。こっから盛り返していけば優勝が見える」と逆襲を誓った。

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