介護士ボクサー大沢宏晋が引退表明「世界王者にはなれなかったけど幸せなボクシング人生」

 「ボクシング・3150FIGHT vol.3」(14日、エディオンアリーナ大阪)

 元世界3階級王者の亀田興毅ファウンダー(35)がプロデュースする「3150FIGHT」が初のアリーナ大会に進出。第5試合58・0キロ契約8回戦では日本フェザー級4位・大沢宏晋(37)=オール=がWBO世界同級15位のジョー・サンティシマ(26)=フィリピン=に5回1分56秒TKOで敗れた。試合後に現役引退を表明した。

 世界戦線再浮上を狙って世界ランカーのサンティシマと対戦した大沢は3回に左フックで先制のダウンを奪われる。持ち直そうとしたが、5回にも左フックを合わされて倒された。

 試合後は「見えないパンチでクリーンヒットをもらって終わった感じ。僕も対策をしてきたが、サンティシマ選手がそれ以上の対策をしてきた。実際に対峙してみて映像以上の強さがあった」と完敗を認めた。そして引退を表明。「今日最高の結果を残して次ステップやと思っていたんですけど、ここで負けているようでは。今までいろいろなことがあったんで、ここでグローブを吊そうかなと思って。これやったら引退やなと思って」と口にした。

 大沢は04年4月にプロデビュー。東洋太平洋フェザー級王座、WBOアジア・パシフィック同級王座を獲得し、16年11月にはWBO世界ランク1位に上りつめて、米国ラスベガスでWBO世界フェザー級王者のオスカル・バルデス(メキシコ)に挑んだ。7回TKOで敗れたが、マニー・パッキャオ(フィリピン)の世界戦のアンダーカードで、本場ラスベガスのトーマス・アンド・マック・センターのリングで世界戦を行った。“介護士ボクサー”としても知られ、介護士と選手とを両立。ファイトマネーはデビュー戦以来、身体知的障害者団体などに寄付してきた。「世界チャンピオンにはなれなかったですけど、たくさんいろんな人たちに囲まれ、応援され、愛され、すごく幸せなボクシング人生だったと思います。今まで応援してくれた多くの皆さま本当にありがとうございました」と18年間のボクシング人生を振り返った。生涯戦績は47戦37勝(21KO)6敗4分け。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス