マサ北宮と征矢学が元日決戦を前に聖夜のちゃんこ対決! プロレス版・料理の鉄人にまさかの結末
「プロレス・ノア」(25年1月1日、日本武道館)
GHCナショナル王者・征矢学(40)に挑戦するマサ北宮(36)がクリスマスイブの24日、埼玉県内のノア道場で公開練習を行ったが、なぜか征矢とのちゃんこ合戦に脱線した。
報道陣を招集した北宮は、弾道(ラリアット)、デスバレーボム、情熱DDTといった首への攻撃を得意とする征矢戦に備え、20キロのダンベルをつるしたタオルを口にくわえて首を上下させたり、ブリッジした状態で40キロのバーベルを上げたりといった、首に多大な負荷がかかる特訓を公開。「普段から強化している首をより強化している」と説明した。
その後はみそベースのちゃんこ鍋を料理し、寒空の中、取材に訪れた報道陣に振る舞って歓待。この日はクリスマスイブだが、北宮は浮かれる世間を横目に「これから日焼けして、夜はまたジムに行こうかなと思っています。ボクは仏教徒なんで」と練習にまい進する構えで、「今年は負けからスタートしたので、来年は勝ちからスタートしたい。元日にベルトを取って、ベルトを巻いて年を越したい」と2025年の抱負を述べた。
北宮が日サロに向かうべく道場を後にすると間もなく、北宮がちゃんこ鍋を報道陣に振る舞っていることを聞きつけた征矢が急きょ道場入り。それならば自分もと手早くチゲ鍋を用意して、北宮に対抗すべく報道陣に振る舞った。
学生時代から料理はしていたという征矢は「味付けは素材の味を引き出す塩がいちばん」などと料理うんちくを並べ、素材へのこだわりなども口にしていたが、そこに若手の小田嶋大樹が「征矢さん、これはどうしましょうか?」とゴミを手に出現。それは某コンビニのプライベートブランド、チゲの空き袋だった。
あわててごまかした征矢は、北宮の鍋とどちらがおいしかったか「料理の鉄人」ばりに報道陣に決を採ったが、記者の目がチゲ鍋の空き袋を見逃すはずもない。タイトルマッチを8日後に控えての料理対決は判定3-0で、報道陣の前で自作した北宮に軍配が上がったのだった。
19日・後楽園ホール大会での前哨戦に続き、泥縄で臨んだ料理対決にも完敗を喫した征矢だが、勝つためにはなりふりかまわないガッツを図らずも披露した形だ。19日の前哨戦で敗れたことも「もう一度チャンピオンとしての使命感を見つめ直せるという部分で、負けたくない気持ちがさらに強くなった。このタイミングで負けたのは良かったのかなとプラスに考えている」と前向きにとらえている。
北宮の首強化特訓を聞かされると、北宮の監獄固め対策として、瓶でスネをたたくなどして脚を徹底的に強化すると宣言。「2025年の1発目、プロレス初めなので、いいスタートを切りたい。その先をいい年にするためにも、1日から情熱全開で行くしかない」と、料理対決の惨敗は棚上げして王座死守を誓っていた。