BD出身で初のプロボクサー“ポーランドの刺客”デビュー戦でTKO負け 懸念のスタミナ課題露呈、残り1秒でレフェリーストップ

 「ボクシング・4回戦」(18日、後楽園ホール)

 人気格闘家の朝倉未来が社長を務める1分間最強をうたう格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」出身で、プロボクサーに転向した“ポーランドの刺客”ことパヴェウ・ナツキ(30)=ワタナベ=がデビュー戦に臨んだ。ミドル級4回戦で、プロ2勝(1KO)の佐々木革(19)=八王子中屋=と対戦し、4回2分59秒TKO負けとなった。

 WBO世界ウエルター級2位の佐々木尽(八王子中屋)を兄に持つ19歳を相手に、初回は互角に戦ったナツキだったが、以降は懸念されたスタミナ面での課題が露呈した。2回はだんだん体が動かなくなると、体勢を崩したところに相手の振り下ろしてくるような右フックを被弾し、ダウン。鼻血を出しながらも4回までしっかりと相手に向かっていったが、残り30秒を切ってからラッシュを食らい、残り1秒となったところでレフェリーストップとなった。

 ブレイキングダウンでは22年11月のBD6で初登場し、ラッパーのSATORUに判定勝利を挙げるなど通算4勝3敗。24年9月の日米対抗戦で米国出身の元プロボクサーのサイコにTKO負けしたのが最後となった。同年11月に、BD出身者としては初となるプロボクシング転向を表明し、「BD出身の男がチャンピオンになったら、それがBD選手の評価が変わるんじゃないか。ミドル級王者を目指していきます」と目標を語っていた。

 ◆パヴェウ・ナツキ 1995年3月2日、ポーランド出身。幼少期から合気道、柔術、ボクシング、キック、総合格闘技などあらゆる格闘技に取り組んだ。23歳の時に来日。現在は貿易商を営んでいる。憧れのボクサーは井上尚弥、カネロ・アルバレス。趣味は会社経営、勉強、読書。184センチ。

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