ＲＩＺＩＮは９日、東京都文京区の東京ドームシティで公開で会見を行い、５月４日に東京ドームで行われる「ＲＩＺＩＮ男祭り」で復帰戦を行う朝倉未来（３２）が、前ＲＩＺＩＮフェザー級王者の鈴木千裕（２５）と対戦することを発表した。鈴木は３月３０日の「ＲＩＺＩＮ．５０」でカルシャガ・ダウトベック（カザフスタン）に激闘の末、判定負け。ダメージも負っていただけに消滅したかと思われたが、ビッグマッチ出陣が急転直下で決まった。

　会見で朝倉は「どうしても悔しくて、平本とやるために帰ってきたんですけど、平本が欠場ということで、当初の目的を失った中でＲＩＺＩＮがピンチということで、鈴木選手が男気をみせて上がってきてくれた。ＲＩＺＩＮ愛の強い選手のおかげでＲＩＺＩＮは続いている。男祭りというより、男気祭り。死闘になる。血だらけになるでしょう。俺の格闘技人生の運命をみにきてください」と語り、鈴木は「最短で帰ってきました。充電期間欲しいと思ってたけど、やっぱ治っちゃうんですよね。俺って。気合い入ったんで、朝倉さん、ドームでタイマン張りましょう」と呼びかけた。

　朝倉は当初、引退宣言からの復帰戦として昨年７月に敗れた平本蓮（２６）との再戦が決定していたが、平本のけがにより白紙。代替として候補に挙がっていたＹＡ－ＭＡＮ、鈴木千裕は３月末の試合でともに敗戦を喫しており、暗礁に乗り上げていたが、ＳＮＳで選手やファンからはさまざまな名前が浮上。そして大会２５日前となったこの日、ようやく発表されることが決まった。

　また、発表会見は２０時から東京ドームシティ・アトラクションズにて観覧無料で公開で行われたが、人気格闘家を見られるとあって開始４時間前から人が集まり始め、１時間前の時点で芝生広場の立ち見席が埋まった。また、大会会場である東京ドームを望む会場周辺にも人だかりができるなど、１０００人を超える観衆が集結し、高い注目度をうかがわせた。