内藤哲也が電撃退団 新日本一筋20年のスター離脱にプロレス界激震 棚橋社長ファンに謝罪 5・4福岡大会がラストに

 新日本プロレスは16日、内藤哲也(42)が次期シリーズ限りで退団すると電撃発表した。今年2月からは契約を更改していなかったことが明らかになっており、以降はフリー参戦を続けていたが、5月4日の福岡大会が最後の出場となる。2005年の入門以来、新日本一筋のスターの離脱が明らかになり、激震が走った。また、BUSHIも同大会を最後に退団する。

 新日本をけん引してきた人気者がまた1人団体を去ることになり、プロレス界に衝撃が走った。

 入門以来、約20年にわたって新日本一筋を貫いてきた内藤は挫折を味わった時期もあったが、IWGP世界ヘビー級王座など団体最高峰のタイトルを総ナメし、真夏の祭典G1クライマックスも3度優勝。15年にはメキシコのCMLLに遠征中、現地のロス・インゴベルナブレスに加入し、帰国後は新日本で自身のユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」を立ち上げ、絶対的リーダーとして君臨してきた。

 ビッグマッチでメインを務めることも多く、決めゼリフの「トランキーロ」や「デ・ハポン」の大合唱で締めくくることも恒例となった。23年2月には、憧れだった武藤敬司の引退試合の相手を務めるなど、日本を代表するプロレスラーの1人となった。

 内藤の退団発表を受け、SNSなどではファンの戸惑いの声があふれた。社長の棚橋弘至(48)は異例のコメントを発表し「今日は皆様を驚かせ、悲しませるニュースを届けてしまい、申し訳ありません」と謝罪。内藤とは発表前日に対話したと明かした上で「新日本が大好きな内藤には最後までずっと新日本にいてほしいという思いは伝えたが、彼の意志は固く変えられなかった。本人の思いを尊重した形での退団となります」と苦しい胸の内をにじませた。

 近年は中邑真輔、オカダ・カズチカとスター選手が退団し、エースの棚橋も来年1月4日での引退が決まっている。さらに、誰よりも新日本愛が強かった内藤も去ることが決まり、激震が走った。シリーズ開幕戦となる4月19日の後楽園大会ではメインの10人タッグマッチに名を連ねており、動向に注目が集まる。

 ◆内藤哲也(ないとう・てつや)1982年6月22日、東京都足立区出身。アニマル浜口ジムを経て、2005年に新日本プロレスに入門し、06年5月にデビューした。13年にはG1クライマックスで初優勝。15年のメキシコ遠征から帰国後、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成。16年4月にはIWGPヘビー級王座、同年9月には同インターコンチネンタル王座を奪取。24年1月にIWGP世界ヘビー級王座を獲得した。180センチ、102キロ。

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