「青木真也めっちゃプロレス好きになってるやん」IWGP王者・竹下幸之介、久々に手を合わせ感慨 青木は独自解釈「MMAもプロレスの1つ」

 青木真也(奥)と手四つで力比べをする竹下幸之介
青木真也(奥)と手四つで力比べをする竹下幸之介
試合後、竹下幸之介(手前)と握手する青木真也
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 「プロレス・DDT」(30日、後楽園ホール)

 新日本、米AEWとの3団体所属でIWGP世界ヘビー級王者のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介・30)が、総合格闘家でもある青木真也(42)とシングルマッチで戦い、10分7秒変型ジャックナイフ式エビ固めで勝利した。16日のONE日本大会で行われたMMAで手塚裕之に敗れてからのプロレス復帰戦となった青木との久々の一騎討ちを制した竹下は「青木真也とは何回かシングルをやっているが、今日が一番負けられなかった。(自分が)IWGP王者なので」と胸をなで下ろした。

 序盤は手四つでの力比べから、バックの取り合い、グラウンド戦に突入。竹下は一撃必殺の関節技を持つグラップラーにしっかり応戦し、クラシカルな抑え込み技の応酬でもテクニックを発揮して一歩も引かなかった。エイオキクラッチでのフィニッシュにはいかせず、レイジングファイヤーを繰り出すなど自分の展開に持っていき、最後はスピーディーな逆さ押さえ込みからブリッジを加えてジャックナイフ式に持っていき、体格差も生かして3カウントを奪った。

 本拠地DDTのリングでIWGPのベルトを誇示した竹下は「青木さんと戦う度に、その人のその時の生き様や人生が(戦いに)出るんだなと感じる。今回試合をやって『青木真也、前よりプロレスめっちゃ好きになってるやん』って感じて、なんかうれしかったですね」と、久々に手を合わせた率直な感想を明かした。

 一方、プロレス復帰戦を終えた青木はサバサバした様子で「もう完敗。でも純粋に楽しかった」と笑顔。今月3日以来のプロレスマッチだったが、「自分がいるべき場所に帰ってきたなと感じた。竹下とやって、その状況を確認できた」とうなずき、現IWGP王者については「竹下は竹下ですよ。G1とかIWGPとかブランドがみんな好きだけど、前からすごいものはすごい、変わってない。敗因?体格差じゃないですか。サブミッションとフォールは相互関係にあるが、その塩梅がフォールに偏りすぎたかも。合理的な勝ち方を目指したつもりだったけど(笑)」と、独自の振り返りをしていた。

 また、竹下からのコメントを伝え聞くと、「(プロレスが好きになってる?)好きですね。(周囲からは)格闘技の人だと思われるが、あくまで青木真也の解釈はMMAもプロレスの1つのルール。デスマッチのように。こっちのプロレス(ルールでの戦い)がより好きになっている。楽しかった」と、晴れやかに語った。

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